物流

【連載第13回】「通販物流在庫管理とは?」~人気ショップはこうしてます!知っておきたい通販物流・在庫管理のテクニック~ 物流現場のピッキング業務改善で業務負荷を無理なく削減

皆様、こんにちは!
ロジザード株式会社の河野 友美(カワノ ユミ)です。

前回までは、『通販物流ってどんな事をしているの?』という事でネット通販物流現場がどの様な事をしているかなど、基本情報をお伝えしてきました。

今回からはちょっと視点を変えて、日々、物流現場で発生するピッキング業務の改善について、
具体的な事例をあげてお伝えできればと思っております。

さて、今回は以前にお伝えしました「ロケーション管理」に関連しますが、

『宝探しからの脱却』で売上UP!

という事で、”本当に?”と思われるかもしれませんが、実際にお客様が取り組みされた事例で、簡単にできる具体的な方法をお仕えしたいと思います。

よく物流現場の方や店長さんにお聞きするのが、

「今、出荷が大変なんです。倉庫見てください。」
「どうしてこんなに出荷時のピッキングが大変なんでしょうか。」
「システム入れれば画期的に変化するのでしょうか?」

というご質問等をよく頂戴します。

具体的に実際の現場は、

*どこにどの商品があるかわからないからピッキングが大変。
「この1個を探すのに既に30分はかかっているの。」
「昨日、この商品見たばっかりなのに、何処にしまったんだろう。」

*出荷作業は△△さんでないとできないんです。だって、どこに商品があるか△△さんしか知らない。
「△△さんが風邪でお休みで、今日出荷できないんですよ。」
「うちの出荷は△△さんにかかってるんです!」

*下手に倉庫の手伝いをすると担当者に叱られるし、出荷大変だけど手伝う事もできない。

等など。

弊社側としては、物流現場のご相談を受けた際には、『はい。お任せ下さい。システム入れるだけで、ピッキング業務が簡単に改善されます!』と本来は言いたいのですが、システム入れただけでは、全ては解決できません。

残念ながら。。。

では、現場の方や店長さんにまずお願いする事は、『整理整頓、商品はロケーション(番地)管理しましょう!』です。

今回はとあるアパレル企業様の具体的な写真がありましたのでご紹介いたします。

事例1:A社様物流倉庫

<改善前>

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こらちの倉庫様は、そんなに酷いものではありませんが、机の上に入荷した商品を並べています。

これだと、

  • 出荷の梱包作業を行う場所がなかなかとれない。
  • ピッキングも机全部回って、商品確認しないと作業できない。
  • 段ボールに入っているけど、紙がまちまちにはられていて、いちいち箱を見て確認しないといけない。

<改善後>

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そうなんです、「物がなくなった!」んです。ケースに収納されました。
ケースには ロケーション番号を振り、バーコード管理して頂きました。

システムも導入頂いた結果ではありますが、

1日あたりの出荷量:600件(1,200枚)

1日あたりの出荷量:2,500件(6,000枚)

そう、なんと4倍にもなったんです!!

事例2:B社様物流倉庫
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<上の写真>
実は元々「応接室」だったそうです。
商品アイテムが増え、置く場所がなくなったので机にも重ねてます。(こちらは全て商品です)
この右側からも更に整理され、現在は再び落ち着いた「応接室」として本来の部屋としての場になっているそうです。

<下の写真>
「くつ」特有の様々なサイズが積み上げられ、サイズ探しにも一苦労。
改善後は棚も整理し、品番単位で整理されました。(奥に入ってますが)

こちらのお客様は、「商品整理し、ロケーション(番地)付与」をしただけで、出荷場スペース&新商品を入れるスペースも確保され、ピッキング時間がかなり改善されました。

整理する際のポイントとしては、

*”どこにものを置くか?”をイメージし、だいたいのレイアウトを考える。
よく動くもの,ストックするもの,重いもの,細かいもの等。。
どうしたらピッキング作業が楽にスムーズにできるかもイメージして頂くのがいいかと思います。

*「ロケーション」付与時にピッキングしやすい様に”番号札”等を棚にわかり易く表示する。
整理しただけでは、商品を探しに行く(ピッキング)際に何処に行っていいのかわかりづらいからです。

その後、システムもご導入頂きましたが、しばらくして出荷量も倍増となりました。

今回の様に、ほんのちょっとの「整理整頓し、ロケーション番号付与」をする事で、わずらわしいピッキング作業からも脱出でき、売上UPにもつながります!

「嘘の様な本当の話」なんです。

売上UPに伴う相乗効果としては、現場のコミュニケーションもスムーズになったそうです。

<以前>
Aさん:「あの商品どこに置きました?」
Bさん:「応接室のテーブルの上」
Aさん:「見たけど見当たらなかった」
Bさん:何気にテーブルの上の服の隙間から取り出し「これです!」
Aさん:ちょっと不機嫌に、「それはわからないですね。」

こんな会話よく聞きますよね。(多分ご自宅でも。)

<改善後>
Aさん:「あの商品どこに置きました?」
Bさん:「応接室の3番棚の2段目」
Aさん:「あっ!ありました!」

そう、整理して番号等を付与するだけでも、こんなに会話がスムーズになり、コミュニケーションが簡単にとれるんです。

一度実践してみてはいかがでしょうか?