物流

【連載第19回】「通販物流在庫管理とは?」~人気ショップはこうしてます!知っておきたい通販物流・在庫管理のテクニック~ 現場保管レイアウト改善について

皆様、こんにちは!
ロジザード株式会社の河野 友美(カワノ ユミ)です。

新年1本目となります今回は、
『現場保管レイアウト改善について』書いてみます!

弊社システム(倉庫管理システム)をご利用いただくにあたり、システム導入に合わせて現場の業務改善をして頂くことが多くあります。
その際に、口頭で説明しづらいのが、「ロケーション管理」や「現場保管レイアウト改善」です。

今回は、とても重要で、かつコツを掴めば意外とカンタンな『現場保管レイアウト』についての、いくつかのヒントをお伝えいたします。

現場保管レイアウト改善とは?

庫内業務の改善において、『現場保管レイアウト』の改善は欠かせない作業の一つで、主に現場の”導線”をどれだけ効率的にするかに主眼を置いています。

設備の位置や通路の状態といった動線やレイアウトを改善することにより、人の動きのロスやコミュニケーションロスを削減可能にします。

今回は主に
①出荷頻度に応じた保管場所の決定
②動きに合わせたレイアウト改善
をお伝えいたします。

①出荷頻度に応じた保管場所の決定

システム導入時にお客様から『商品保管のレイアウトはどうしたらいいですか?』というご相談をお受けします。
『よく動く商品は、ある程度固めておいて下さい。』というと、
『ネット通販だから、よく動く商品ってあんまりなくて、常に色々な商品が動くんです。』とお答えになるショップ様が多くいらっしゃいます。

ただ、よくよくお伺いすると、やはり”売上ランキング”というのはあり、実際の出荷現場で商品を見ると「この商品、半年位売れてないかも。。。」「売上金額は少ないけど、数は出てるかも」といった具合に、実は「出荷頻度の多い商品,少ない商品」というのは必ずあるんです。

例えば、下記サンプル図で見ると、改善前であれば、よく動く商品が色々な所に点在しているので、目的の商品をピッキングするために、たくさんの距離を歩かなければなりません。一方、改善後の方では、入口から出口の真ん中の通りを動くだけですむので移動距離が短くなり、ピッキング時間も短縮され、より多くの出荷数をこなせる様になります。

出荷頻度に応じたロケーション設定①

移動のイメージで言いますと、下記のサンプルになります。
よく動く商品をスタート地点の近くにするだけで、導線&作業時間のムダを削減できます。
→の線の長さが大きく違うのがわかりますよね。

出荷頻度に応じたロケーション設定②

この場合、システムを導入するなどの投資は必要なく、出荷頻度の個数、つまり売れ筋個数のランキングさえあれば、改善できてしまいます。

②動きに合わせたレイアウト改善

次は、動きの導線に合われたレイアウトの作成です。
棚の置き方少し変えるだけでも、導線がスムーズになります。

下記図にあるサンプルでは、改善前は、中央の棚が上下の壁にくっついていました。
中央の棚を中央に寄せて壁際の新たな導線を確保することで、移動距離をかなり短縮させることができます。

動きに合わせたレイアウト①

先日も図の左側の改善前のレイアウトで作業している倉庫にお伺いした際に、隣の棚に移動するために、距離を歩く必要があり、時間のロスが大きいと感じました。
私的には、歩く距離が増えてちょっぴりいい運動になったかなぁと思うのですが、毎日出荷作業されている方は大変ですよね。
この往復だけでも、ストレスを感じていらっしゃる現場は多いのではないでしょうか。

又、下記の図の様な動き方にしても、
改善前:『U時歩行』と呼んでいるのですが、双方向通行の為に、追い越しができず、次にピッキングに行きたいのだけど、前の人が終わるまで ”待ち”の状態になってしまいます。

改善後:『Z歩行』と呼びますが、レイアウトを変更するだけで、追越可能となり、”待ち”がなくなるので、生産性があがります。

動きに合わせたレイアウト②

この様に、物流現場の改善は、大掛かりな物流システムの導入や専門コンサルタントの業務分析が無ければ実現できないわけではありません。作業者がストレスを感じないように棚レイアウトや通路幅、商品の保管場所を変えるだけでも、『大きな改善』の取り組みができるんです。

100現場があれば、100通りの方法があると言われております。
自社にあった『現場保管レイアウト』を一度見直してみてはいかがでしょうか?
ちょっとした工夫だけでも『ピッキング等の作業が、半減した!』といった改善効果が見られるかもしれません。