物流

【連載第15回】 ECの物流代行サービスとは?まずは基本を押さえよう

販売商品の保管や梱包(こんぽう)、発送、あるいは返品作業など、ECサイトではサイトの制作・運営以外にもさまざまな業務が伴います。これらの業務すべてを自社で行うのには、相当の人的リソースが必要となるでしょう。商品点数が多ければ、オペレーターや配送担当など、専任スタッフが必要になるかもしれません。しかし、ECの物流代行サービスを活用すれば、こうした業務負荷を減らすことが可能となり、ECサイトをよりスムーズに運営できるようになります。そんなECの物流代行サービスについて、基本的な知識を身につけましょう。そのうえで、自社のECサイト運営に適するか、必要であるかをよく検討してみてください。

ECの物流代行でできること

ECの物流代行サービスは、さまざまな企業が提供しています。ECサイトから注文が入り、注文商品を手配・梱包して発送。その一連の流れにおいて、ECの物流代行は例えば次のような業務を代わりに担ってくれるサービスです。

  • 受注処理
  • 在庫管理
  • 商品発送
  • 返品処理 など

このほかにも、代行業者によってはECサイトの制作・運営、商品写真の撮影、商品検品、あるいは販促業務などまで行っている場合もあります。「何を外注したいのか」「何を外注すべきなのか」を整理して、業者を選ぶようにしましょう。すべての業務を外注するだけでなく、ほとんどの物流代行業者では、必要な業務のみをピックアップして個別に依頼することもできます。

通販の物流をアウトソースするメリット

通販の物流をアウトソースすれば、そこにかかる業務負荷が軽減できます。また、プロの手によって作業を行うため、物流全体が効率化されることでしょう。しかし、ECに物流代行を導入するメリットはそれだけではありません。

特にスタートアップ期においては、人員確保が大きな課題となります。限られた予算のなか、物流部門に専任スタッフを雇用することは難しいでしょう。物流をアウトソースすれば、その分人員に余裕が生まれます。もちろん代行を依頼する場合でもコストは伴います。しかし、必要な業務に限定した費用となるため、無理なく十分なリソースを補填(ほてん)できるはずです。

また、物流業務はルーティンなものも多く、そこに社内のリソースを割いては非効率となる場合が多いでしょう。外注によってできた時間・労力は、例えば企画・営業や販売促進、EC運営そのものなど、より売上に直結する中核業務に当てることができます。限られた人的リソースで最大限の効果を出すために、ECの物流代行サービスの活用は有効といえるのではないでしょうか。

もちろん、代行業者は物流のプロです。正確かつ適切な対応が前提であるため、手探りに自分たちで行うのと比べ、高い顧客満足度を得ることもできます。もちろん対応状況は丸投げではなく、随時社内からも確認可能です。例えば初期はアウトソーシングによって外注し、その手順をチェックしながら売上拡大を目指す。そのなかで物流ノウハウを吸収し、ECサイトの売上が安定化した段階で自社対応に切り替えるといったことも良いでしょう。

まとめ

ECの物流代行サービスを手掛ける企業は多く、そのサービス内容も多岐にわたっています。業務負荷軽減や効率化、顧客満足をはじめとしたメリットを軸に、すでに多くのECサイト運営者が物流代行サービスを活用し、売上拡大を目指している状況です。まずは「何をアウトソースしたいのか」「アウトソースすることでどんな状況を実現したいのか」をよく考えましょう。物流代行サービスはトータルに依頼することはもちろん、各業務を切り離して外注することも可能です。そこで伴うコストと得られる効果を照らしあわせながら、自社のECサイト運営にとって最適なサービスを選んでください。