物流

【連載第19回】 ECサイトの売上管理、もっと効率化させるには?

ECサイトで売上が出てくると、その売上管理が課題のひとつとして挙がるでしょう。毎月どれだけの売上があがっているのか、場合によっては未払いが起きていないかといった状況の把握は、EC運営において大切なことです。また、売上管理によって蓄積されたデータは、売上拡大に向けた戦略を検討する際にも重要なものとなります。例えば、時期による売上変動やキャンペーンの効果などを知る際にも、データは大きな価値を持つでしょう。ここではそんな売上管理を、より効率化させるためのポイントを解説します。

売上管理の基本

まず把握しておきたいのが、ECサイトの売上管理で扱う情報の内容です。毎日の売上額を軸としながら、具体的には次のようなデータを管理していきます。

  • 日別/月別の売上額
  • 時系列での売上推移
  • 商品別の売上額
  • 仕入れや販促などの費用を除いた利益額 など

売上は総額だけでなく、商品ごとに個別で確認しましょう。これによって人気商品、あるいは逆に売上の伸び悩んでいる商品が明確化され、注力すべきポイントが分かります。また、時系列で売上状況を追うことで、時期・季節・時間帯などに応じた商品の販売状況も把握。キャンペーンを打ち出す、あるいは新商品を投入するなど、売上拡大に向けた戦略立案に役立つでしょう。なお、売上管理はただデータを眺めているだけではいけません。入金確認や経費管理、仕入れ管理、また出力データを基にしたデータ分析なども必要です。

売上管理に活用できるアプリケーション

売上管理を効率化させるためには、パッケージソフトの導入も有効です。表計算ソフトを用いて一つひとつ手入力で管理している方も多いですが、これではデータに誤りが生じる可能性もあるでしょう。そのほかにも、クラウド型のアプリケーションを利用すれば、場所を問わず管理情報にオンラインでアクセスできます。売上・利益計算や必要情報の出力などが自動化されることで、データ分析が大きく効率化されるはずです。

最近では、実店舗でもタブレット端末を用いたPOSシステムの導入が増えています。売上情報の管理はもちろん、売上額や顧客数といったデータを簡単に時系列でチェックすることができます。グラフ化のような機能も搭載されているため、ITスキルのない方でも簡単にデータの確認・分析が行えます。

入金確認に便利な消込システム

債権・債務における勘定科目の残高を消す消込。例えばECサイト上での注文処理が完了すると、システムはこれを売上として計上します。しかし、月末に口座情報を確認してみると、入金されていないという状況があり得るでしょう。この場合、未納状態の売上は売掛金となり、これを入金時点でデータ消去しなければなりません。入金・請求データの参照も伴うため、意外と手間のかかる作業です。そのため売上管理にシステムを導入するのであれば、消込に対応したものを検討するのがおすすめです。

消込システムには、データをオンライン上に管理するクラウド型やパソコンにソフトウェアをインストールして使用するパッケージ型など種類があります。どのタイプを利用するかは、コストや利用シーンに応じて選びましょう。

まとめ

販売数が増えるほどお金の流れは複雑化し、これによって売上管理が難しくなってきます。表計算ソフトで手入力による管理も可能ですが、やがて限界が訪れるでしょう。より効率的に売上管理を行うには、アプリやシステムの導入が有効です。効率化された分、戦略立案といった売上データの活用に注力すると良いでしょう。もちろん、アプリやシステム導入にはコストが発生します。売上額の状況に応じて、管理方法を見直してみてください。