物流

【連載第20回】 品物の流れを最適化する「EC物流」とは?

ネットショップを運営するうえで覚えておきたいのが、EC物流という言葉。これからECサイト運営に取り組む、もしくはスタートして日が浅い方にとっては、まだあまり聞き慣れないかもしれません。ECサイト運営には、物流システムを導入するケースも多く見られます。物流がスムーズかつ的確に行えるか否かは、ネットショップそのものの評価にも大きく影響するでしょう。EC物流は、これからのECサイト運営に欠かせないものです。ここでEC物流に関する基本的な知識を覚え、ECサイト運営に活かしてください。

EC物流とは?

EC物流とは、簡単に言うとインターネットによるデータ通信を用いた取引のことです。物流には商品の配送はもちろん、その保管や包装、物流情報処理など多岐にわたる業務が含まれています。また、商品配送には宅配便が活用されることが多く、コンビニでの受け取りや電子ロッカーでの保管などもあるでしょう。さらに、Eコマースにおける情報はシステム管理されており、それらの情報連携もEC物流の持つ特徴のひとつです。

なぜネットショップで物流を重視すべきなのか

ネットショップは、ただ良い商品を多く取りそろえれば良いというものではありません。確かに商品の品質は大切な要素ですが、購入者は配送時の対応や梱包(こんぽう)状態、あるいは出荷案内のメール連絡などに敏感です。実際、口コミ機能を持つネットショップサービスでは、こうした物流面に関する批評が数多く見られます。例えば次のような点は、利用するネットショップを選ぶうえでキーポイントとなるでしょう。

  • いつ(どれだけ迅速に)商品が届けられるか
  • どのような状態で商品が届けられるのか(梱包の状態)
  • どのように商品が届けられるのか(配送業者)
  • 質問、返品等に対する対応はどうか(オペレーション) など

EC運営においては、顧客から選ばれることが重要です。そのなかでEC物流は、消費者の側から見てぜひとも注力すべき点といえます。

物流管理をスムーズ化するシステム導入

物流管理をスムーズかつ正確に行ううえでは、システム導入が有効です。物流業務について進捗(しんちょく)の状況を可視化すれば、より迅速に対応を進められるでしょう。業務に遅れや誤りが生じた際にも、すぐにその原因を突き止めて対処できます。また、入出庫に関する作業の効率化、ペーパーレス化などにもつながり、情報セキュリティの面でも安心です。

大規模なネットショップを運営する企業では、物流システムをゼロから構築するケースが珍しくありません。自社の商品や管理体制、現場作業等に最適化されたシステムが構築できれば、その恩恵をより大きく受けられるでしょう。しかし、この場合開発に伴うコストが膨大になってしまいます。

物流管理にシステムを導入したいけど、そこまでコストがかけられないという場合には、クラウドサービスやパッケージサービス等を検討してみてください。ある程度の機能が最初から備わっており、もちろんそのまま利用することも可能ですが、部分的なカスタマイズを加えることで、より自社にとって適したシステムへと変えることもできます。ベースとなるシステムが存在するため、ゼロから構築するのと比較すれば低コストで済むはずです。

まとめ

ネットショップ運営者として理解しておきたい、EC物流とその重要性。物流システムを導入することで、物流に関する不安は大きく解消されるでしょう。ただし、同じ物流システムでも種類は多様であり、その機能やヘルプ体制などが異なります。現場を含めたスタッフの体制、社内のリテラシー、あるいは取り扱う商品点数や売上規模などによって、最適なEC物流の形は異なるでしょう。まずは目指すべきネットショップ運営の体制を明確化し、それにマッチしたものを選ぶようにしてください。