決済

【連載第1回】 最適な決済手段の選択が売り上げ拡大につながる

はじめまして!ネットプロテクションズの秋山です。
これから、最新の決済の動向について紹介していきたいと思います。弊社は、未回収リスク保証型の後払い「NP後払い」を国内でいち早くローンチした企業ですが、本連載では幅広く決済について紹介していく予定です。

近年では、新しい決済サービスも次々と登場し、どんな特徴があるのかトレンドに追いついていけない方もいると思われます。例えば、海外ではAppleが「Apple Pay」、国内でもLINEが「LINE Pay」をスタートし、CtoC向けのコマースサービスを提供するBASEも決済事業に参入を発表しました。サービサーにとって、決済は消費者の購買の最終フェーズであり、それに紐づくサービスを提供することで、売上を高めたいと考えるのは当然の流れと言えるでしょう。まずは、決済全般について、ざっとおさらいしていきましょう。“決済”と一言でいっても下記のようなさまざまな手段が存在します。

① 国際ブランドのカード決済

VisaやMasterCard、JCBといったクレジットカードの番号と有効期限を入力することで、支払いが可能なサービスとなります。クレジットカードが一般的ですが、KDDIの「au WALLET」やソフトバンクモバイルの「ソフトバンクカード」といったプリペイドカード、三菱東京UFJ銀行やりそな銀行が発行するデビットカードでも同様のネットワークで取引が可能です。ご存知のように、eコマース取引で最も利用される手段であり、利用者のドロップ率を防ぐ必須の手段ともいえます。ただし、20代前後の若年層ではクレジットカード離れが進んでいるという意見もあり、主婦層が多いサイトでは別の決済手段の対応も必要となるでしょう。また、弊社が実施した調査によると昨今はクレジットカード情報が漏洩する事件が相次いでおり、その点を危惧する声もあります。

② 非接触電子マネー支払

「nanaco」「WAON」「楽天Edy」「Suica」といった電子マネーを利用し、FeliCaポートが付いたパソコンやFeliCa対応リーダライタにかざすことで、インターネットを通じてバリューを送るインターネット決済となります。最近ではFeliCa搭載携帯電話を活用した支払いも行われています。リアルの世界では小額支払いを中心に浸透が進んでいますが、ネットの世界では別途リーダライタ(読み取り機)を購入する必要があったり、消費者の認知度が進んでいないため、苦戦している状況です。

③ ネットワークマネー

ウェブマネー社の「WebMoney」、ビットキャッシュ社の「BitCash」、NTTスマートトレード社の「ちょこむeマネー」といったインターネットのネットワーク上でバリューを管理する方法となります。利用者の多くがコンビニなどでマネーを購入し、16ケタのシリアルコードを入力することで、支払いに利用することができます。インターネット上のオンラインゲームやデジタルコンテンツを提供する企業にとっては必須の決済手段となっています。

④ 代引き

宅配便等の配達時に料金を回収する「代金引換(代引き)」はまだまだ健在です。決済手数料は、利用者負担となることが多く、商品と引き換えに支払うため、主婦などにとっては安心感があります。ただし、宅配時に金額を用意していないといった課題があることも事実です。その対策として、ドライバーは専用のハンディ端末を利用して、カード決済を提供するケースも見受けられます。

⑤ キャリア決済

携帯電話の3キャリア(NTTドコモ,KDDI,ソフトバンクモバイル)が提供するサービスで、契約ユーザーが利用したサービスや商品を通信料金と合算して回収する方法です。これまではデジタルコンテンツ等の支払いが中心でしたが、近年はスマートフォンユーザーの拡大により物販での成長も続いています。

⑥ チェックアウト支払い

大手のモールが提供する楽天の「楽天ID決済」、ヤフーの「Yahoo!ウォレット」、リクルートホールディングスの「リクルートまとめて支払い」、LINEの「LINE Pay」では、外部のサイトでIDとパスワードにより決済が可能です。会員情報やクレジットカードが事前に登録されているため、簡易な決済が行えるメリットがあります。また、世界的に展開するPayPalもID決済サービスと呼べるでしょう。国内でも今後の成長が期待されますが、利用者が推測されやすいIDとパスワードを使用していた場合、それを利用して知らないサイトで身に覚えのない決済が行われてしまう点が課題となっています。

⑦ コンビニ支払い

24時間365日オープンしているCVS(コンビニエンスストア)の店頭で払込票により支払いが可能なサービスです。商品が届く前に支払いを行う「前払い」と、商品が届いた後に決済を済ませる「後払い」の2つに分けられます(銀行や郵便局での支払いも可)。

希望する支払い手段がないと4人に3人が離脱

このようにさまざまな支払い方法があり、導入時には頭を悩ませることと思います。実際、弊社の調査でも「希望する支払い方法がないと、73.7パーセントのお客様が購入をやめてしまう」という結果が出ています。

クレジットカードの決済処理事業者でも複数の支払い方法を合わせて提供する「マルチ決済」を勧めていることもあり、“全部まとめて導入すれば売り上げがアップする”と考える企業も多いでしょう。ただし、決済時には各手段の月額費用なども必要となるため、どの手段がサイトの顧客属性と合っているのか、見極めが必要です。

例えば、「NP後払い」では、化粧品、健康食品、ファッション、生活雑貨といったように、女性向けのサイトを提供する企業において、良く受け入れられている特徴があります。特にクレジットカードの利用に抵抗のある年配の利用者は後払いを導入することで、購入に対するハードルを下げ、売上アップに結び付けることが可能です。ただ、現状、後払いが不得手とする業種・業態もあることは事実なため、加盟店にとっては導入後の費用対効果を十分に検証する必要があるでしょう。

cap1-1

インターネットショッピングの支払いの際に、最も利用したいと思う支払い手段はクレジットカード。ただし、情報漏洩の不安から敬遠する人も存在する

cap1-2

インターネットでの決済に関するアンケートでの「希望する決済方法がなかったら?」という質問に対する回答