決済

【連載第23回】 主流のクレジットカード決済!知っておくべき手数料など

クレジットカードでの決済は、その手軽さからECサイトの決済では最も需要がある方法です。今日のECサイトにとっては、クレジットカードでの決済に対応していることが高い売上を確保するためには前提となるでしょう。

一方で、事業者にとっては手数料をはじめとする懸念材料があるのは事実です。そこで今回は、そうした懸念材料を深掘りし、リスクなくクレジットカード決済を導入する方法を調査。

クレジットカード決済における加盟店手数料の目安や安くする方法、クレジットカード決済を導入した場合の入金のタイミングなどを紹介していきます。

クレジットカード決済を導入するうえで懸念材料となるのは?

ECサイトがクレジットカード決済を導入するうえでは、以下のような要素が懸念材料となり得ます。

加盟店手数料

加盟店手数料とは、クレジットカード決済を導入している加盟店がクレジットカード会社に対して払う手数料です。クレジットカード決済を導入していれば、ECサイトでも例外なく加盟店手数料を支払うことになります。

加盟店にとっては手数料の分、売上が下がることになりますが、需要の高いクレジットカードでの支払いに対応することで販売機会喪失を防ぐことができます。

不正利用によるチャージバック

第三者によってクレジットカードが不正利用された場合、「チャージバック」によって会員への請求は取り消しとなりますが、クレジットカード会社への返金や商品といった損害は、加盟店が被ることになります。

こうした損害を防ぐため、セキュリティーサービスを利用するなどして、不正利用を防ぐ必要があります。

加盟店手数料の目安は?

加盟店が支払うことになる手数料は、加盟店の売上規模、業種、また、利用するカード会社によって異なります。手数料率は回収リスクによって定められるのが一般的です。業界別の目安は、以下のようになります。

加盟店手数料を安くする方法

加盟店手数料を少しでも安くするには、以下のような方法が有効です。

モバイル決済の導入

現在の手数料率によっては、モバイル決済を導入するだけで簡単に手数料を引き下げることができます。

モバイル決済とは、主にスマートフォンにクレジットカードを登録して決済を行う方法です。有名どころとしてはSquareやApple Payなどが挙げられます。

手数料率はサービスごとでも変わりますが、多くの場合3.25%程度にされていますので、飲食店や小売店などは、こちらへの切り替えで恩恵を受けられるでしょう。

なお、手数料が最も低いサービスは、楽天ペイ・Coiny(3.24%:JCBダイナースDISCOVERY除く)となっています。※2017年3月現在

カード会社との直接交渉

カード会社に直接交渉すれば、加盟店手数料の引き下げ要求が受け入れられる場合があります。過去実績でカード決済の金額が増加していれば、その事実が交渉の材料となるでしょう。

一方で、クレジットカードを導入してからまだ日が浅く、カード決済での売上が多くなければ交渉は難しくなります。導入時については、売上が上がるまで交渉を待ったほうが賢明です。

他のカード会社と競合させる

カード会社と直接取引をされている場合限定ですが、他の提携決済会社へと乗り換える意志を示すことで、手数料の引き下げ要求を通りやすくする方法もあります。

手数料率が低い会社を引き合いに出されれば、現在契約しているカード会社としても無視することはできません。JCBの場合は株式会社ジェーシービーしかないため競合相手がいませんが、VISAやMasterCardの場合は非常に有効な方法です。

代理店の相見積もりを利用する

クレジットカード決済の相見積もりができるサイトを利用すれば、提示された手数料率を比較検討することができます。中には思わぬ低い手数料を提示してくる業者がいるかもしれません。

クレジットカード決済の入金タイミング

多くの場合、クレジットカード決済の入金タイミングは商品販売の約2カ月後です。これは決済サービスという性質上、ある程度は許容しなくてはならない点かもしれません。ですが、個人経営のECサイト等の場合、キャッシュフローが厳しくなる可能性があります。

最近では入金サービスを早くしたり、“締め”の回数を複数回に設定したりできるサービスも登場しています。こうした点も、クレジットカード決済を導入する際、代行会社を選ぶ基準のひとつと言えるでしょう。

おわりに

クレジットカード決済の導入によって、ECサイトは加盟店手数料以上のメリットを享受することができます。また、加盟手数料の負担は、工夫次第で下げることが可能です。その他、早期入金サービス等を利用すれば、個人経営の方であっても、気軽に利用できるでしょう。

クレジットカード決済はカード会社との直接契約か、代行会社との契約で導入することができます。直接契約は手続きが煩雑になりハードルが高い一方、代行会社との契約であれば、導入までの道のりがスムーズです。

ご自身のビジネスにあった代行会社との契約でクレジットカード決済を導入し、販売機会の増加を図ってみてはいかがでしょうか。