決済

【連載第29回】 需要急増中、コンビニ決済は手数料を負担しても導入すべき!

ECサイトにおける「若年層へのアプローチ」「売上アップ」を実現したいのであれば、コンビニ決済がおすすめです。

一方で「コンビニ決済を導入した場合、ECサイト側が手数料を負担するので損では?」という懸念をお持ちの事業者様も多いでしょう。そこで今回は、コンビニ決済時の手数料や導入メリット、コンビニ決済を導入した際の顧客メリットや導入方法を順番に紹介していきたいと思います。

 コンビニ決済導入の手数料はどれくらい?

先払い式のコンビニ決済を導入した場合、ECサイト側が負担するのは一般的に、初期費用、月額基本料に加え、決済1件ごとの手数料です。なお、後払い式を導入の際には、ここに請求書、郵送料金等が追加となるケースがあります。ここでは、先払い式のコンビニ決済における手数料の例を紹介していきます。

初期費用

決済代行業者や商品の金額、件数などによって異なります。
コンビニ決済_初期費用比較表

月額基本料

安価なものはシンプル、高額なものは多機能なオンラインシステムが導入されるケースが多いようです。また、月の処理回数によっても金額が変わります。
【D社の場合】
コンビニ決済_月額利用料表

決済1件ごとの手数料

決済額の○%~や、1件につき数百円~といった具合に、件数によって段階的に変動するケースが多いです。
【E社の場合】
コンビニ決済_1件あたりの手数料表

コンビニ決済導入のメリット

続いて、コンビニ決済をサイトに導入した際の、運営側のメリットを紹介していきましょう。若年層へのアプローチと機会損失の回避が大きなメリットとして挙げられます。

クレジットカードを持たない若年層への対応

JCBが行った「【クレジットカードに関する総合調査】2015年度版 調査結果レポート」によると、20代がクレジットカードを保有する割合は他の年代に比べ少なく、80%を下回る結果となっていました。

理由としては電子マネーやキャリア決済の台頭により、決済方法が多様化したことなどが挙げられます。

若年層にとって、決済チャネルが複数用意されていることは、すでに“当たり前”のことになっています。ECサイトを利用する場合も「コンビニ決済は選べて当然」と思われる可能性が高いでしょう。

こうした背景を考えると、若年層ユーザーへ対応するためにはコンビニ決済が必須であると考えられます。

機会損失を回避し売上アップにつながる

コンビニ決済の導入は、クレジットカードを所有していない利用者のニーズを拾うことになり、売上アップに貢献してくれます。

総務省が発表した「平成25年通信利用動向調査」によると、ネットショッピングを行う際の決済方法で「コンビニエンスストアでの支払い」は第3位。ポイントは38.9%となりました。

つまり、4割の人がコンビニ決済を利用しているのです。コンビニ決済に対応していないECサイトの場合、これは大きな機会損失になりえる状況と言えます。

平成25年通信利用動向調査(総務省)

平成25年通信利用動向調査(総務省)

なお、より販売チャネルを増やしたいということであれば、後払いコンビニ決済についても検討してみましょう。大手ファッション・アパレルECサイトの場合、後払いコンビニ決済の導入で10%の売上純増を記録したという例もありますので、参考にしてみてください。

コンビニ決済対応におけるお客様側のメリットとは?

運営側のメリットがわかったところで、コンビニ決済を導入した際の、お客様側のメリットも紹介したいと思います。

払込票さえ持参しておけば、いつでもどこでも手軽に支払が完了できる点がコンビニ決済の魅力ではないでしょうか。

さらに、ペーパーレス方式(支払受付番号を使った方法)の場合、携帯さえあればOK。ECサイトから送られてきたメールを画面に表示すれば、払込票不要でコンビニ決済ができてしまいます。

また、後払いによるコンビニ決済を利用すると、実際に商品が届いてから支払ができる、というのも大きなメリット。購入したものを手にしたうえでお金を払うという流れは、ネットショッピングにおける“安心”にもつながります。

その他、「セキュリティを考えるとクレジットカード情報を送信したくない」というニーズにも応えられますので、お客様側にもたくさんのメリットが存在します。

コンビニ決済導入の方法とは?

コンビニ決済を導入するには、決済代行業者との契約が必要になります。申込後、各コンビニが審査を実施。審査通過後、利用方式に合わせたテストが行われ、問題がなければ導入完了となります。

なお、前述したものは一般的な流れとなるため、詳しくは各決済代行業者へ問い合わせてみてください。

決済代行をしている代表的な業者

・ GMOペイメントゲートウェイ
・イプシロン
・イーコンテクスト
・インターネットペイメントサービス
・ルミーズ
・電算システム
・F-REGI(エフレジ)
・イーペイメント
・Cloud Payment
・SMBCファイナンスサービス
・ベリトランス
・ソニーペイメントサービス
・ゼウス
・ビーアールペイメント
・三菱UFJニコス
・ ペイジェント
・ソフトバンク・ペイメントサービス
・ネットプロテクションズ      など

まとめ

ユーザーの購買意欲が高まった時、アクション(購入)へと導くためには障壁を可能な限り排除しなくてはなりません。

コンビニ決済の導入は、選択肢を広げよりスムーズなコンバージョンにつなげるカギとなります。とくに、クレジットカードを持たないユーザーにとっては、ECサイトを選ぶうえでの重要なポイントになるでしょう。

20代を中心とした若者の需要が高まると考えられるコンビニ決済――。手数料はかかるものの、それ以上の利益を生み出してくれる可能性に満ちています。