決済

【連載第回】 クレジットカード決済って?仕組みやお金の動くタイミングは?

ECサイト等で、消費者がクレジットカードを使い商品やサービスを購入する際には、消費者とお店、そしてカード会社の間でデータや支払いのやり取りが行われます。この仕組みをクレジットカード決済と呼びます。

しかし、決済時には具体的にどのような流れがあり、どのようなサイクルで入金が行われるのでしょうか? 今回は、そんなクレジットカード決済の基礎知識について、改めて考えていきます。

クレジットカード決済の仕組み

まずはクレジットカード決済の仕組みについて簡単に確認していきましょう。

「クレジット」とは、“信用”を表す言葉。カード会社は、この信用を担保にし、消費者へカードを発行し、お店(実店舗やECサイト等)と加盟店契約を結びます。以下は、一般的なカード決済の流れです。

①消費者が商品・サービスを購入
お店で消費者が商品・サービスを購入します。この際、クレジットカード決済が行われると、いったんその時点で取引が成立し、消費者はお金を支払うことなく商品・サービスを手に入れられます。

②カード会社が商品・サービスの代金を立替
消費者がクレジットカードを利用すると、その情報がカード会社へと送られます。カード会社は商品・サービスの代金を消費者に代わり、お店へ支払います。なお、ここでカード会社は決められた率の加盟店手数料を代金から差し引いています。

③消費者の銀行口座から代金が引き落とされる
カード会社が取り決めた締め日・支払い日に従い、消費者の銀行口座から商品・サービスの代金が引き落とされます。

クレジットカード決済の支払いタイミング

次に、消費者の銀行口座から引き落としがされるタイミングや、それに関わる“締め日”について見ていきましょう。

クレジットカード決済における締め支払いは、各クレジットカード社によって異なります。もっとも多いのは、当月内に締めたものを4週間程度後に請求するスタイルです。

会社名 締め日 支払い日
JCBカード 毎月15日 翌月10日
ダイナース(三井住友トラストクラブ) 毎月20日 翌月10日
UCカード 毎月10日 翌月5日
MUFGカード 毎月15日 翌月10日
DCカード 毎月15日 翌月10日
楽天カード 毎月末日 翌月27日
OMCカード 毎月末日 翌月27日
アプラス 毎月5日 翌月27日
イオンカード 毎月10日 翌月2日
ジャックス 毎月末日 翌月27日
ニッセンレンエスコート 毎月末日 翌月27日
USCカード 毎月15日 翌月10日
オリコ 毎月末日 翌月27日
TOP&カード 毎月15日 翌月10日

なお、締め日を毎月末日に設定しているクレジットカード会社の中には、支払いを翌々月とするところもあります。この場合、締め支払の期間は1カ月以上の長いものとなります。

会社名 締め日 支払い日
セゾンカード 毎月末日 翌々月4日
ポケットカード 毎月末日 翌々月1日
りそなカード 毎月末日 翌々月4日
出光カード 毎月末日 翌々月7日

カード会員が締め支払の日を選べるところもあります。ただし、締め日から支払日までの期間は変わりません。

会社名 締め日 支払い日
三井住友カード(VISA) 毎月15日
(もしくは末日)
翌月10日
(もしくは26日)
トヨタT3カード 毎月5日
(もしくは20日)
翌月2日
(もしくは17日)
セントラルファイナンス 毎月10日
(もしくは末日)
翌月6日
(もしくは26日)
エポスカード 毎月4日
(もしくは27日)
翌月4日
(もしくは27日)

その他、支払いが締め日と同じ月であったり、発行されたカードによってタイミングが異なったりするものがあります。

会社名 締め 支払
NICOSカード 毎月5日 当月27日
ライフカード 毎月5日 当月27日
(もしくは翌月3日)
JALカード 提携するカードブランドにより異なる
アメックス(アメリカン・エクスプレス) ユーザーにより異なる

クレジットカード決済の入金タイミング

店舗が決済代行会社を利用する場合、入金サイクルはその会社の取り決めによって異なりますが、売上から2カ月程度かかるのが一般的です。

ただし、決済代行会社の中には、ECサイトの運用資金を迅速に回転させることを支援する目的で、早期入金オプションを用意しているところもあります。たとえば当月末締め10営業日後払いの場合は、以下のような日付になります。

  • 締め日:2017年3月31日
  • 入金日:2017年4月14日

その他、締め日と支払日を1カ月の中で複数回増やせるオプションが用意されているケースもあります。例として、2回締めで5営業日後払いの場合は以下のような日付になります。

  • 締め日(1):2017年3月15日
  • 入金日(1):2017年3月23日
  • 締め日(2):2017年3月31日
  • 入金日(2):2017年4月7日

入金サイクルを早めるオプションは、キャッシュフローの改善にも役立つ魅力的なサービスです。追加料金や振込手数料が増えるというデメリットもありますが、ぜひ検討してみてください。

まとめ

博報堂が2017年に発表した意識調査によると、日本における使用金額の決済手段別比率割合の第一位はやはり現金で、そのポイントは51.4%にのぼります。しかし、ネットショッピングを含むクレジットカードの利用は30.1%となっており、決して少なくはありません。近年普及しつつあるモバイル決済(スマホやタブレットなどにカードリーダーを装着し、アプリで決済を行うシステム)も、これを後押ししていると考えられます。

なお、ECショップに限定すると、クレジットカードは人気No.1の決済方法であり、2014年に行われた消費者庁の調査によれば6割以上の消費者に選ばれています。コンビニ決済や電子マネー、代金引換など、さまざまな決済手段がある中で、ここまでのポイントを獲得できるのは、やはりクレジットカードの持つ利便性によるものでしょう。

顧客のニーズに応えるためにも、ECサイトにおけるクレジットカード決済の導入は今後ますます重要になると言えます。

導入を検討している人は、「主流のクレジットカード決済!知っておくべき手数料など」の記事も参考にしてみてください。