決済

【連載第37回】 個人と法人で違いはある?代引きにかかる手数料がわかる

代引き(代金引換)は、販売者にとっても購入者にとっても、メリットのある配達方法です。しかし、どうしてもかかってしまうのが代引き手数料。配送する量が多ければ多いほど、無視できないコストになってしまいます。

そこで今回は、代引きにかかるコストを運送会社ごとに比較し、適切な手数料を導き出すためのお手伝いができればと思います。

代引き(代金引換)とは?

代金の入金を確認せずに商品を発送。荷物到着時に配達スタッフが代金を受け取り、後ほど送り主へと引換金額を送金する——この仕組みを代引き(代金引換)と言います。

代引きを利用する場合は、そのサービス料として「代引き手数料」を運送会社へ支払わなくてはなりません。また、送金をしてもらう際にも手数料がかかります。

なお、代引きについては法人の利用が目立ちますが、実は個人でも日本郵便を利用すれば可能になります。ただし、法人とは別の料金体系となるため注意が必要です。個人と法人の代引きに関わる料金の違いについて解説していきましょう。

【法人向け】代引きに関わる料金

法人が代引きによる商品発送を行う場合、日本郵便だけでなくクロネコヤマト佐川急便西濃運輸といった選択肢があります。それぞれの手数料について見てみましょう。

代引き手数料比較

まずは代引き手数料から比較してみましょう。今回は、日本郵便、クロネコヤマト、佐川急便、西濃運輸の4社を比べていきます。

代引き手数料比較

自社の商品事業規模に合わせた選択を

表で見てわかる通り、法人利用における代引き手数料というのは各社さまざまです。全体的に安価なのは日本郵政ですが、50万円以上のものは扱えないというデメリットがあります。この場合は、佐川急便か西濃運輸を利用することになります。

印紙代

印紙代については各社共通です。5万円までは0円。それ以上になると、200円以上の印紙代が必要になります。300万円までの印紙代は以下の通りです。(2017年6月時点)

印紙代

振込(送金)手数料

振込(送金)にかかる手数料についてもまとめます。代金引換額と送金先によって料金が異なるのが特徴です。

日本郵便

日本郵便 振込手数料

クロネコヤマト

クロネコヤマト 振込手数料

※みずほ銀行/三井住友銀行/三菱東京UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、北海道銀行、七十七銀行、千葉銀行、第四銀行、静岡銀行、中国銀行、十八銀行、西日本シティ銀行

佐川急便

佐川急便 振込手数料

【個人向け】代引きに関わる料金・発送方法(日本郵便のみ)

個人が代引き(代金引換)を使って荷物を送る場合、使用できる運送会社は日本郵便のみです。料金の詳細や発送方法については、以下の通りです。

日本郵便での代引きにかかる料金について

日本郵便で代引きを利用した場合は、「基本料金」「加算料金」「送金料金」が必要になります。

例として、64,800円(税込み)の商品(縦・横・高さの合計100cm以内/100サイズ)を東京から北海道にゆうパックで発送した場合の内訳が以下です。なお、送金先はゆうちょ銀行とします。

日本郵便の代引き料金

上記の通り、発送時に窓口で支払う金額は2,130円です。一方、口座へ送金される際は、64,800円から送金手数料と印紙代の合計540円が差し引かれた64,260円が口座に振り込まれることになります。

以下から、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

基本料金

郵便物やゆうパックなどの荷物を配達するのにかかる料金です。荷物のサイズと発送先のエリアによって料金が変動します。

配達料金の計算はこちらでご確認いただけます。

加算料金

日本郵便では、代金引換料が一律260円と定められています。サイズや金額によって変動することはありません。

ただし、引換金額が30万円を超過した場合には、以下の料金が必要になります。

  • 一般書留:預かり時から配達完了までの過程が記録される仕組み。荷物が壊れたり、未着になったりした場合は、損害要償額が支払われます。
    料金は損害要償額10万円までで430円。以降、5万円増えるごとに+21円となり、上限は500万円です。
  • セキュリティサービス:一般書留のゆうパックバージョンのようなもの。送達過程の記録や、実損額の賠償が受けられます。
    料金は一律370円。損害要償額の上限は50万円までです。

その他、オプションサービス(速達や簡易書留など)を利用する場合は、それぞれの料金が必要です。

送金料金

日本郵便が回収した代金を、発送者に対して送金するための手数料です。料金は送金先と引換金額によって異なります。

日本郵便の送金料金

なお、送金日数の目安は配達後1営業日程度。引換金額から、送金料金が差し引かれた額が口座に送られます。

印紙代

引換金額(税抜き)が5万円以上になった場合には、印紙代が必要です。なお、印紙代は引換金額から差し引かれます。

日本郵便の印紙代

発送方法

ゆうちょ銀行で代引きを使った発送の流れを解説します。

1. 郵便で送るかゆうパックで送るかを決める
2. 送金先の口座を決める
3. 伝票での記入を行う
4. 基本料金+代金引換料+オプションサービス(書留や速達等)を支払う
5. 発送
6. 到着より1営業日後に送金がされる

基本的には通常の郵便物同様、郵便局へ足を運べばそれぞれにあった伝票をもらえます。どれくらいの料金がかかるのかだけ事前に把握しておけば、問題なく荷物を預けられるでしょう。

このように、一口に代引きと言っても個人と法人では、利用する場合には選択できる業者も異なるほか、手数料等についても違いがあります。自社の発送頻度等を考えながら、数が少なければ日本郵便の個人用代引きサービスを利用するなど、適切なサービスを選んでみてください。