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【連載第40回】 クレジットカードの分割払いを即理解!リボ払いとの違いも

クレジットカードの分割払いは、ユーザーにとって買い物の可能性を広げてくれる便利な手段です。クレジットカード決済に対応しているECサイトであれば、分割払いに対応することで多くのユーザーニーズに応えられます。

今回は、クレジットカード分割払いの初歩的な知識についてお話しします。

クレジットカードの分割払いとは?

クレジットカードには、買い物における利用者の負担を軽減する様々な支払い方法があります。提供している支払いサービスはカード会社によって異なりますが、一括払い、二回払い、分割払い、ボーナス一括払い、ボーナス払い、ボーナス併用払い、リボルビング払い(通称:リボ払い)などが一般的です。

なお、3回以上の分割払いでは、一括払いや二回払いでは通常発生しない金利手数料が発生するため、留意しておく必要があります。利息として払う金額は、分割回数が増えるほど大きくなります。つまり、分割回数が大きくなるほど支払い一回あたりの負担は小さくなりますが、支払う総額は大きくなるということです。

クレジットカードの分割払いは何回に分けられる?

分割払いの回数は、カードを提供しているカード会社によって異なります。一方で、3回、6回、10回、12回、24回の支払い回数はどのカード会社も対応しており、利用可能です。

下記に4つのカード会社の対応支払い回数を挙げておきます。
※2017年7月時点

クレジットカード 分割払い 支払回数

単純に、カード会社が多くの支払い回数に対応しているほど、ユーザーは自由度の高い支払いが可能となります。ユーザーにとっては、支払い一回の負担が大きくなりすぎることも、金利手数料が大きくなりすぎることも望ましくありません。

毎月の負担がそれほどなく、かつ利息も少なく済ませられる分割回数でショッピングできることが理想なのです。

クレジットカードの分割払いにかかる手数料は?

分割払いでは、設定された金利に応じた手数料が発生します。金利は各社で異なりますが、12~15%程度が相場です。先述したとおり、分割回数が多くなるほど適用される金利は上がります。

例として、三井住友VISAカードで3回3ヶ月の分割払いを行う場合、実質年率は12.00%です。分割回数が増えるごとに金利が上がっていき、15回以上での金利は14.75%となります。

こちらが、分割回数と実質年率の対応表になります。
※2017年7月時点

クレジットカード 分割払い 金利

例えば、三井住友VISAカードの場合、24万円の品物の代金を3回(3ヶ月)に分けると金利手数料が4,824円、12回(1年)に分けると金利手数料は19,296円、24回(2年)では38,592円の金利手数料が発生することになります。

分割払いのメリット

ユーザーにとって、またECサイトにとっての分割払いのメリットとは何でしょうか。考えられるメリットを以下に列挙します。

ユーザー側にとってのメリット

ユーザー側にとっては、先述したとおり買い物の自由度向上がメリットとなります。一括での支払いが困難な商品も、分割支払いをチョイスすることで購入できるでしょう。

また、2回までの分割であれば金利手数料がかからないというサービスもあります。細かい分割回数での支払いより一度の負担は高額になりますが、金利手数料がかからないのは大きなメリットです。そこまで高額な商品でなければ、2回の分割でも購入は可能でしょう。

また、多くのカード会社が提供している「あとから分割」のサービスも魅力的です。購入手続きの際に一括払いや二回払い、ボーナス一括払いなどを選択しても、後の申し込みで分割払いに変更できます。経済状況の変化に応じて、臨機応変な買い物が可能です。

ECサイト側にとってのメリット

ECサイト側にとっては、分割払い対応による販売機会の増加がメリットとなるでしょう。ユーザーにとって高額な商品が購入しやすくなることを考えると、客単価の向上も期待できます。

実は、決済時に分割払いを選択するのはユーザー側の手続きであり、サイト側が必要な工数は特にありません。決済代行会社またはクレジットカード会社との契約時、分割払い決済に申し込んでおくだけです。このように導入の手間がほとんどないのも、ECサイト側にとってのメリットと言えるかもしれません。

分割払いとリボ払いの違いは?

分割払いとリボ払いは、「買い物の支払い金額を数回に分けて支払う」「金利手数料が発生する」という共通の性質から混同されがちです。しかし、細かく分析していくと、大きく違う性質を持っているので、注意しましょう。

今回は分割払いとリボ払いの違いについて、ご紹介します。

分割払いの場合、一回の支払い額は利用残高と分割回数によって決まります。一方のリボ払いは利用残高に応じて段階的に月々の最低支払い額が設定されており、利用残高を完済し終わるまでずっと支払いを続けるという仕組みです。

リボ払いでは最低支払い金額は利用残高に応じて各カード会社が段階的に設定していますが、同じ段階であれば利用額が増えても一回あたりの支払い額が増えることはありません。

カード会社が提供しているサービスによっても異なりますが、一般的にはリボ払いよりも分割払いのほうが、支払総額が少なく済みます。リボ払いは一回あたりの負担は軽くなるものの、支払い回数に制限がないため利用額によっては支払いが長引き、結果として金利手数料が多くかかってしまうことがあるようです。

利用者側は、自分の懐事情と照らし合わせて、どちらが最適なのか、考慮する必要がありますね。

いかがでしょうか。分割払いによってユーザーが買い物をする自由度が上がると同時に、金利手数料の負担があることについても理解できたかと思います。

クレジットカードの分割支払いを決済方法として導入する前には、あらかじめ今回ご紹介したような知識は、覚えておいてください。取扱い商品の金額によっては、分割払いの提案をしてみるのも、ひとつの策かもしれません。