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  • 2015/2/3

スマホECサイト実践のススメ

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こんにちは、Webマガジン「ECzine」で編集長しております、倭田と申します。これからECの時事ネタでコラムを書いていきますので、よろしくお願いいたします。

スマホECサイトはもはや必須

今回取り上げるのは、ECサイトのスマホ対応についてです。2014年も「スマホファースト」という言葉を何度も目にしましたが、年末の12月にわかりやすいデータが出てきました。

広告プラットフォームを提供するクリテオの調査
http://www.criteo.com/resources/mobile-commerce/)によれば、アジア、欧米、新興国の11か国における、オンラインショッピングでのモバイル使用率を見ると、日本は49%でトップとなっています。

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また、ニールセンの調査
http://www.netratings.co.jp/news_release/2014/12/Newsrelease20141216.html)によれば、スマホからの両サービスランキングの5位に「楽天」8位に「Amazon」がランクインしています。2014年11月に行われた、楽天の第三四半期決算発表では、モバイル流通比率が43%と半数に迫っています。

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一方で、EC構築などを手がけるエルテックス社の調査
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000007894.html)をはじめ、まだまだスマホはオンラインショッピングには使われていないという調査も出てはいます。

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とはいえ、ECの二大巨塔である楽天、Amazonにおけるスマホからの利用の割合が伸びていること、「メルカリ」や「Fril」などのフリマアプリの浸透、スマホでレポートを書いていた学生がいずれ社会人となり、ネットショッピングでの消費が増えていくであろうことなどから、スマホECサイトはあって当然、これからはユーザビリティが追求されていくことになるでしょう。

もちろん今でも、どうしても欲しいモノがあるから、スマホに最適化されていないECサイトでもなんとか買うパターンもないわけではありません(筆者は経験あり)。ですが、それがイメージダウンになることは否めません。

スマホECに取り組むなら知っておきたい、レスポンシブデザイン

少し懐かしい話ですが、2012年にGoogleがレスポシブデザインを推奨していることを公にしました。レスポンシブデザインとは、1つのHTMLページがそれぞれのデバイスにあわせた形で表示されるというもの。1つの商品ページを作れば、それがPCでもタブレットでも、スマホ(フィーチャーフォンは除く)でも最適化されて表示されます。

画像登録や修正などの手間を考えても、作業工程が格段に少なくなると言えます。URLも1つなので、同じ内容のPCページとスマホページを別に作る必要がないため、SEO対策で恐れられてきた「重複コンテンツ」の心配もありません。

レスポンシブデザインの採用事例には、2014年4月にリニューアルしたベネトンのECサイト(http://www.benetton.jp/)があります。

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現在、PCとスマホと別に更新し、それだけで手一杯になっている中小のECサイトがあれば、リニューアルの際にレスポンシブデザインを採用する、対応したカートに乗り換えるなどを検討してもいいでしょう。

一方で、スマホとPCでは最適なユーザビリティは異なります。画面が縦長か横長かも違えば、使用シーン、目的も違うでしょう。そのため、レスポンシブを採用せず、PCはPC、スマホはスマホでサイトを作り分けるところも少なくありません。とくに大手企業でその傾向が見られます。

独自ECサイトのアプリはこれから

スマホECサイトなら、「アプリ」という発想もあります。楽天やメルカリ、そして「Origami」などのプラットフォームとしてのアプリではなく、独自ECサイトがショッピングアプリを作るわけです。

セブンネット、ジャパネットたかたなどカタログやテレビにかざす画像認識を利用した大手でないとできないものもありますが、コーヒー通販のブルックスや宅麺.com(http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000002430.html)など、通販発のアプリもいくつか出てきています。

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ご存じのとおり、アプリのダウンロードはハードルが高いもの。ポイントサイトを経由できないという課題もあります。リピーターのファンがついているECサイトならではの取り組みと言えるでしょう。

逆に言えば、頻繁にリピートするファンにとっては、生活に欠かせないアプリの1つとなります。すると常にホーム画面に置かれていることになり、「集客」としても強い施策と言えます。

ともあれ、まずはユーザビリティでしょうか。今後、ウェブブラウザより格段に便利な、ECサイトのアプリが出てくるのを期待しています。

「スマホ対応」ではなく、「スマホファースト」

まだまだ正解が見えないスマホECサイトですが、前提に置きたいのが「スマホファースト」です。ネットビジネス歴が長いほど、PCサイトがデフォルトで、それをどう工夫してスマホサイトを作るかという流れになりがちではないでしょうか。

自戒も込めて言いたいと思いますが、PCありきの制作は、所詮運営側の都合でしかないのです。「スマホ対応」ではなく、「スマホファースト」。頭でわかっていてもなかなか実践できないものですが、頑張りましょう、ね。