• 決済
  • 連載第4回
  • 2015/4/17

国際ブランド・デビットが国内で普及の兆し

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米国ではクレジットカード決済の取扱高を上回る勢いで利用されているブランドデビットカードの認知度が国内でも高まっています。ブランドデビットカードは、見た目はクレジットカードとほとんど変わりませんが、より多くの層にリーチでき、主婦等にとっては「即時払い」のメリットを生かし、家計管理も可能なお支払い手段となっています。

デビットカードは銀行口座直結の即時払い

決済には、「後払い」「前払い」「即時払い」の3種類に分けられます。支払い手段で最も利用されているのは「後払い」で、クレジットカード、ネットプロテクションズが提供する未回収リスク保証型の「NP後払い」もこれに該当します。また、電子マネー支払いやブランドプリペイドは「前払い」となり、年々、取扱金額が拡大しています。

そして最近、テレビCMなどで消費者への露出が増えているのが「即時払い」のデビットカードです。Visaでは、上戸彩さんを使った告知を積極的に行っており、認知度もアップしています。

http://www.visa-news.jp/debit/
(Visaでは、口座直結であるVisaデビットの魅力を訴求するテレビCMを放映)

デビットカードというと、「J-Debit」のイメージを持たれる方も多いでしょう。これは、金融機関で発行されたキャッシュカードが、買い物時の支払いやレストランなどの決済に利用できるサービスとなります。J-Debitについては、利用できる金融機関が限られ、消費者に対してのメリットも伝わりにくかったため、取引金額、取引件数は減少傾向と言われています。ブランドデビットについてもスルガ銀行やイーバンク銀行(現楽天銀行)などがかねてからサービスを行っていましたが、りそな銀行が2011年5月25日から、三菱東京UFJ銀行が2013年11月20日から発行開始したことにより、消費者への浸透が徐々に進んできました。

ブランドデビットは、VisaやMasterCard、American Express、JCBといった、ペイメントカードの国際ブランドカードが運営するインフラをそのまま利用できる特徴があります。例えば、Visaであれば3,810万の加盟店で支払い可能です。また、世界中のATMで現金を引き出せるメリットも挙げられます。

見た目もクレジットカードとほとんど変わりません。クレジットは「10万円」「100万円」など、設定された与信枠の範囲内で利用できますが、デビットは預金口座の残額内で決済可能です。また、認証はクレジットと同様、加盟店での決済時に、サインか暗証番号(PIN)を用いています。

Visaでは毎日のお金の管理が簡単にできることを訴求

利用者にとっても入会時には、原則として審査・与信がなく、例えば18歳未満などクレジットカードを持てない若年層、与信が通りにくいといわれる主婦、高齢者なども所有できます。これまで、生活者の中には「クレジットカード=借金」という認識を持たれる方も存在しますが、VisaのテレビCMでは“買い物しながらお金の管理”をコンセプトに、使ったその場で買い物の代金が自分の口座から引き落としされ、スマートフォンやPCなどで明細や口座残高も確認できることにより、毎日のお金の管理が簡単にできることを訴求しています。万が一、第三者に不正利用されても一定の条件を満たしていれば銀行が補償してくれるケースがあることもポイントとなっています。

そして、個人的に注目しているのが2014年秋から発行開始されたJCBデビットです。すでに千葉銀行、大垣共立銀行、北洋銀行から発行されています。利用箇所は、全世界2,700万店と少ないものの、JCBを利用することにより、これまでの国内のブランドデビットの課題を解決できる点も見逃せません。

日本にはガソリンスタンドなどオフラインで取引されている加盟店が存在し、二重引き落とし等もブランドデビットでは見受けられました。JCBブランドのカードは、JCBのみが加盟店契約を行うシングル契約のため、こういった課題を改善可能です。また、国内80社以上の銀行・カード会社からクレジットカードに関する業務を委託しており、数多くの銀行が提携カードを先行して発行しているため、事務処理を含めてインフラ構築コストを抑えられることも魅力となっています。

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国内で発行されるブランドデビット

国内でブランドデビットを発行する金融機関は増加

今後は、地方銀行の再編が進む中、ブランドデビットカードを発行して収益を確保する地方の金融機関は増えると予想されます。また、国際ブランドにとっても、国内でクレジットカードの発行枚数が減少している状況もあり、新たな決済マーケットとなるデビットカードの開拓にさらに積極的に乗り出すと予想されます。2015年から2016年にかけて、新規にデビットカードを発行する金融機関が増えることは間違いないでしょう。

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著者紹介

秋山 恭平
  • 株式会社ネットプロテクションズ
  • マーケティング部
  • マネージャー
  • bnr_air
  • bnr_atobarai
  • bnr_frex

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