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  • 連載第2回
  • 2015/8/17

どう売上管理する?間違いやすいECサイトの売上の計上時期とは?

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いつが正しい? 売上管理のタイミング

売上をどのようにカウントしていくのか、じつは基本中の基本のようでいて意外と難しいところなのです。というのも先述したとおり、対面で物を販売して売上がたつわけではなく、ECサイトによる物販では入金のタイミングが商品を発送する前であったり、逆に後であったりします。そのため、売上管理をしにくく間違いが起きやすいのが実状です。

売上管理は商売によって内容が異なりますが、わかりやすく花屋を例にとって考えてみましょう。

 例1 実店舗の店売りの売上管理

来店したAさんが花束を気に入り、購入することに。店員は花束を作って、代金と交換でAさんへ手渡しました。

この例1の場合の売上管理は、「代金と交換でAさんへ手渡した」時になります。一連の流れが“同一日の同一時間”であったので、悩む要素はありませんね。

 例2  ECサイトからの売上管理

では、同じ花束の購入でもECサイトからの売上管理であった場合どうなるのでしょうか。販売までの流れは次のとおりです。

  1. AさんがECサイト上で花束を注文した
  2. 「入金を確認してからの発送」だったので、Aさんは代金を振り込んだ
  3. 店主がAさんの入金を確認し、商品を発送した
  4. Aさんのもとへ花束が到着した

このようにECサイトを介した販売では、1から4までの注文からAさんの手元へ商品が届くまでの日付が異なる場合があります。こうしたケースの場合、ECサイト側での売上管理の計上する時はいつになるのでしょうか?

多くの人が2の入金のタイミングが計上時期だと考えるかもしれませんが、実は正しい計上時期は1の「AさんがECサイト上で花束を注文した」時になるのです。その理由として、対面販売では1の時点で商品が移動しているので、商品を相手側に引き渡した時が売上の確定する基準となっています。

「受注生産」のような商品の売上管理はどうなる?

上記の例のように、購入者が代金の振込みを事前にしてから商品を発送・到着というケースは少なくありません。会社の決算や個人の確定申告に影響なければ、1日や2日程度のタイムラグなので「入金=売上」といった売上管理の仕方でも問題はありません。

ただし、まれに購入者へ入金していただきながら商品の発送までに時間を要する場合もあります。いわゆる「受注生産」のような場合です。商品が手元に届くまでお待たせする場合の売上管理はどうなるのでしょうか。
車などの高額な商品の場合や、返品ができない1点もののオリジナルの制作といった場合は手付金や商品代金全額を先に預かりますよね。このような入金については、「前受金」という流動負債の科目になりますので、売上管理する上で注意が必要です。もちろんこれは売上ではないので、消費税の納税もまだありません。

 最近は、注文したその日に発送する「発送日=配達日」の流通が進化しているので、店舗によってはほぼ店売りと同じ時間基準もあるかもしれません。しかし、そのような対応ができるのは一部の大手だといえます。日本では、注文から最短でも翌日の到着が主な取引形態です。いつを売上計上のタイミングとするのかは、売り手側の処理として重要な部分となりますから、曖昧に処理をせず一定のルールで正しく売上管理を行ってください。