• 決済
  • 連載第15回
  • 2015/12/16

共通ポイントは4強へ!NTTドコモが「dポイント」を開始

NTTドコモ画像1

“高還元のポイント”と“割引”が特徴に

NTTドコモは、2015年12月1日から、共通ポイントサービス「dポイント」を開始します。これまで月々の携帯電話利用料金などに応じて貯まっていた「ドコモポイント」を進化させ、大手コンビニエンスストアのローソン、ファーストフード店のマクドナルドなど、ドコモ以外の店舗でポイントを貯めたり、使えるようにしました。これにより、日本の共通ポイントは4陣営となるため、熾烈な争いが繰り広げられそうです。

ローソンで最大6%還元、マクドナルドで8%の還元を実現

「dポイント」は、店舗などの買い物の際にカードを提示すると、1~3%のポイントが付与されます。また、dカード、dカード(iD)、dカードmini、dケータイ払いプラスでの決済で0.5~11%のポイントが貯まります(いずれもキャンペーン含む)。さらに、dカード、dカード(iD)、dカードminiの決済利用で3%の割引が適用されます。

NTTドコモでは、2015年5月にローソンとの提携を発表。ローソンで買い物する際、ドコモのクレジットサービス「DCMX」「DCMX mini」で支払うと割引が最大5%適用される取り組みが発表されました。具体的には、ローソン店舗でのDCMX、DCMX miniを利用した決済において、決済金額の3%を割引、12月1日から、ローソン店舗での買い物の際にdカードで決済し、「dポイントカード」を提示することで、買上げ1回につき、購入額100円ごとに提示と決済でそれぞれ1ポイントが貯まります。加えて、11月12日~2016年3月31日まで、iD決済でポイントが2倍となるため、最大6%相当の還元が受けられる取り組みが今回発表されました。

また、12月から日本マクドナルドと提携し、都内約100店舗でサービスを開始。ローソンと同様に5%の還元が受けられます。さらに、12月1日~12月31日まではカードの提示でポイント3倍、iD決済で2%のポイントが付与されるため、8%相当の還元を受けられることになります。

2016年春以降は提携する企業が8社に増加

サービス開始時点でのdポイント提携社は、ローソンとマクドナルドの2社ですが、2016年春以降は、JALUX、イオンエンターテイメント、タワーレコード、オリックス自動車、ルネサンス、伊達の牛たん本舗が加わる予定です。dポイントは、共通ポイントの中でも後発となりますが、dポイントの提携社とは排他契約はしておらず、今後、どの程度提携先を伸ばしてくるかも注目していきたいです。

加えて、JALとの新たな取り組みも発表されました。JALとは、国内線購入時のdカード(DCMX)によるカード決済で、2%のポイントを付与し、「dポイントクラブ」のサイトから購入すれば1%のポイント付与を行うため、最大3%のポイントが還元されます。また、JALのマイルとdポイントの相互交換も可能になるほか、2016年春からは空港内にある店舗「BLUE SKY」でのショッピングでもdポイントが貯まる、使えるサービスを開始する予定です。

dポイントの提供にあわせて、ポイントを貯める・使うための専用カード「dポイントカード」(入会金・年会費無料)を12月1日から、全国のドコモショップならびにローソンなどのパートナー企業の店頭で無料配布を開始しました。「ドコモプレミアムクラブ」は「dポイントクラブ」となり、5,400万人のドコモユーザーに加え、他のキャリアのユーザーでも利用できようになります。「dポイント」の開始に伴い、2015年4月以降に獲得したドコモポイントは、すべて「dポイント」に移行されています。

dポイントカードにクレジット決済機能を搭載した「dカード」を発行

また、ドコモの提供するクレジットサービス「DCMX」をリニューアルし、dポイントカードにクレジット決済機能を搭載した「dカード」(ブランドはVisa/MasterCard)の受付を11月20日からスタートしました。クレジット機能を搭載したdカードは、NTTドコモが提供する非接触決済サービスである「iD」の機能も搭載。dカードは、全世界約3,960万店舗のVisa/MasterCard加盟店や、iD加盟店(リーダライタ設置数約59万台)がクレジット決済の対象店舗となっています。

そのほか、カード加盟店だけではなく、dカードによる決済でより多くのポイントが貯まる「dカード特約店」や「dカード ポイントUPモール」では、dカードの利用額に応じたdポイントが、通常の決済時のポイント以上に付与されます。dカード特約店は、サービス開始時点で33社、全国1万3,000以上の店舗が対象となります。また、dカード ポイントUPモールは、dカード等の利用額に応じて、通常の決済時のポイント以上にdポイントが貯まるドコモのショッピングモールサイトとなっています。

「dケータイ払いプラス」は、dケータイ払いプラスに対応したサイトでの買い物時に利用できる決済サービスです。dケータイ払いプラスで支払った金額に応じてdポイントが100円につき1ポイント付与されます。また、dケータイ払いプラスに対応したサイトでは、商品等の代金の支払い時に、dポイントを利用することが可能です。従来の「ドコモ ケータイ払い」と同様、月々の携帯電話料金と一緒に支払えるほか、支払い方法を拡充し、dポイントやクレジットカード(dカード含む)での支払いも選択可能です。dケータイ払いプラス加盟店は、開始当初14社でスタート。DHCオンラインショップ、SHOPLIST.com by CROOZ、mu-moショップ、ソニー製品情報・ソニーストアなどで12月から順次利用できるということです。

いよいよ財布に入れる共通ポイントを選択する時代に

このように、ローソンやマクドナルドといったリアルの店舗に加えて、NTTドコモのサービスでも便利にポイントが付与されるdポイントですが、後発であるため、「Tポイント」や「Ponta」、「Rポイントカード」に比べても“高還元のポイント”と“割引”が特徴となっています。

提携する店舗の数は、他の共通ポイントを追いかける形となりますが、すでに5,400万人のユーザーを有しているのは大きな強みとなるでしょう。ユーザーにとっても4つの共通ポイントがあることで、財布の中にどのカードから入れるか、より選別するようになります。たとえば、ローソンで「Ponta」と「dカード」どちらを利用するかユーザー自身も悩むようになるため、共通ポイント事業者にとってもより付加価値の高いサービスが求められるようになったと言えるのかもしれません。いずれにせよ、熾烈な共通ポイントの主導権争いが繰り広げられることは間違いなさそうです。

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現金カードの「dポイントカード」に加え、クレジット機能が付いた「dカード」と「dカード GOLD」を発行(出典:NTTドコモ)
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「dポイント」のロゴ(出典:NTTドコモ)

著者紹介

秋山 恭平
  • 株式会社ネットプロテクションズ
  • マーケティング部
  • マネージャー
  • bnr_air
  • bnr_atobarai
  • bnr_frex

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