• 運営
  • 連載第9回
  • 2015/12/24

EC事業をするなら個人名義のネットバンクはNG?

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インターネットバンキングを利用していると、事務所で出入金が確認できるためとても便利です。EC事業者の多くが利用していることでしょう。しかし、なかには中小規模のECサイトを運営する事業者の中には、銀行口座を個人名義のままでお金の出し入れをしているケースが散見されます。しかし、これは経理上あまりよいことではありません。

個人口座を使うこと

ネットバンクを使うメリットは、振込手数料が安いこと、リアルタイムに取引や残高が確認できることでしょう。この振込手数料ですが、法人口座より個人口座の方がより安いので、法人になっても引き続き個人口座を使い続ける人が多いようです。

また、個人で契約したアフィリエイトなどを法人口座に移動するのが難しいケースもあるようです。

法人税では、取引の実質的な部分で判断しますので、個人口座を事業用だけに使っているならば、取引記録を法人の帳簿につけることができます。

この場合に、給食費や子供手当など個人的な支出が混ざってくると複雑になりますので、事業用だけのシンプルな使い方にしましょう。

ECサイトの場合、商品の代金の振込先に口座の指定をすることがある場合に「法人のECサイトなのに屋号?」「なんで個人名?」と疑問に思われてしまうでしょう。

また、めったにないことですが、個人名義ですと本人に事故などもしものことがあると口座が閉鎖されてしまいます。法人名義にしておかないと、業務が滞るということもありますので、法人になってからは個人口座は振込専用口座とかにして、メインにはしない方がいいでしょう。

屋号のある口座

銀行の新規口座を作るのは、昨今ではかなり時間と開設する支店を制限されるようになりました。何も知らないでいくと、「調べてから新規口座できるかお返事します」と言われてびっくりする人が多いものです。これには理由があり、一流企業でも作り立ての中小企業でも共通して、ブラックリストにのっていないか、詐欺関係ではないか、など1日~1週間くらいかけて照会をかけることになったそうです。さらに鈴木さんや佐藤さんのようによくあるお名前ですと、時間がかかるようです。

屋号のついた口座というのは、個人事業の方が個人名の前にECサイトの名前とか看板として使っている名称を使うことができる口座のことをいいます。例えば「ECサイト うえのまさこ」のような長い口座名義になります。屋号付の口座を作ることができる銀行が限られているようですので、事前に開設可能か問い合わせしてから手続きに向かいましょう。

ネットバンクの利用

ネットバンクの利用は通帳をなくして再発行の心配がないですし、振込みに行く手間も記帳する手間もなくとても気軽です。ただし、振込間違いには十分気をつけましょう。組戻し処理が当日以内でないとできません。

ネット専用銀行のなかには、公金扱いができない銀行もありますので、光熱費の口座引き落としや税金の納税ができません。

ほかにも還付が発生したときにも不便な点があります。たとえば法人口座はネット専用バンクだけにして、あとは個人名義の屋号のついた都市銀行の口座をひとつ持っている、という例です。この場合、還付税金が振込できずに簡易書留で小切手が届きます。小切手で届いても銀行に行かねばならず、時間も手間もかかるはめに。これではネットで完結するというメリットがなくなってしまいますね。。

まとめ

屋号付の口座で事業用の入出金を管理するのは、私用の口座と区分できてわかりやすいだけでなく、ネット専用銀行だけでは不便なことがまだまだ多いもの。ひとつ位は近くの銀行に法人口座を作っておきましょう。