• 物流
  • 連載第11回
  • 2016/7/11
  • 「通販物流在庫管理とは?」~人気ショップはこうしてます!知っておきたい通販物流・在庫管理のテクニック~

物流現場の人材確保の現状

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皆様、こんにちは!
ロジザード株式会社です。

今回は、『物流現場の人材確保の現状』についてお話いたします。
先日、物流関係者(ショップ様,物流会社様,運送会社様等)が集まる会合で、「今抱えている問題」について皆様の悩みを赤裸々にお伺いする機会がありました。
各社が抱えている問題の多くは、”人手不足”に関わるものでした。
どの業界でも人手不足に悩まされているところですが、物流業界(特に運送業界)の人材不足の問題は、各社切実なものでした。

「物流2015年危機」問題をご存じですか?

少し前の話になりますが、2013年頃に国土交通省が調査発表した「物流2015年危機」をご存じでしょうか?
物流業界では、トラックドライバーの減少および高齢化が深刻な問題となっています。
実は現状の運送業界を支えているのは、まさしく団塊の世代の方々なのです。
先ほどの2015年問題というのは、
「トラックの運転手、約20万人がいなくなる!」
そう、団塊の世代の方々が次々定年退職されていく年なんです。

発表された当時も、物流業界では話題になりましたが、その後もトラックドライバー不足は解決されることもなく、より深刻さを増しています。

◆”トラック野郎”のいばらの道

「人手が足らないのなら、若者がなればいいじゃないか!」
と思われる方もいると思いますが、この問題そんなに単純ではなさそうです。

★平均年収がそう高くないのに仕事がハード(典型的な3K)
昔は、“仕事はキツイが頑張ればサラリーマンの何倍も稼げる”花形職業の一つだったトラックドライバー。
しかし現在では、仕事がキツイわりにそこそこしか稼げない、魅力の薄い仕事だとみられてしまっているようです。

★免許取得に時間がかかる
改正道路交通法により、2tトラックを運転できる中型免許取得には普通免許取得後2年、その上の4tトラック免許は、中型免許取得からさらに2年(計4年)が必要になりました。トラックに乗りたい!と手を挙げてくれる人がいても、最短でも普通免許取得から4年経過しないと ”トラック野郎”にはなれないんです!

★免許取得にお金がかかる
1回約17万位かかるそうです。普通免許取得と同じ位の金額が、都度かかるので34万以上必要になります。
以前は、会社負担という企業も多かったそうなのですが、最近は、”免許証自体が個人取得のもの”という事で、免許取得費用も個人負担の企業がほとんどになっているとの事。
もちろん、免許取得の勉強時間も就業時間以外に勉強するしかありません。

ますます”ドライバーを目指す若者”がいなくなってきているのが現状です。

最近、介護ヘルパーの方などは日本人以外でも資格取得がでる様になってきましたが、運転免許については日本語の読み書きができないといけないとの事。
人材を海外に頼るのも厳しい様です。

トラックドライバー不足が荷主に与える影響は?

トラックドライバーの慢性的な不足は、解決する見込みが全く立っていません。そのような中、運送会社も何とか業務をこなそうと必死です。そしてその影響は、荷主の物流にも大きく影響を及ぼしそうです。

★集荷時間が早くなる
実際に、出荷梱包作業を経験された方あれば、「荷物梱包が間に合わなくって運送会社の方に少し待ってもらった」という経験があるのではないでしょうか?
しかし最近では、「荷物の集荷が18時だったのが、17時に早くなってしまった」というお声をショップ様からも、物流会社様からもよく伺うようになりました。
運送会社としても、限られたトラックドライバーで集荷を行う以上、集荷作業自体を前倒しして行うしかないようです。

★荷物が運べない
以前、運送会社さんの運賃値上もあり、大型荷物の引き取りが困難になっている。という事をよくお伺いしてました。(今もあまり改善はされていない様ですが。)
最近は、アパレル業界も厳しい事情が出てきているそうです。
ある卸のお客様で、100才(1才は約みかん箱1個分)の荷物を1回で運送してもらおうとしたら、一回で運送するには、”チャーター便が必要”と言われ、通常運賃よりも、かなり高額な予定外の費用がかかってしまったそうです。

運送会社側の事情としては、トラック運転手さんが少なくなっている中でも比較的運転免許が取得しやすく、小回りがきく2tトラック(中型)を多く手配する様になっており、小口配送をメインでする事が多くなっているそうです。
効率の悪い一括配送等は運送会社様側も請負が困難になっている様です。

ネット通販業界では、お客様に商品が届いてはじめて売上になります。販売上、商品の価格を上げたり、運送費を上げたりするのはショップ様にとっても大変ですが、運送会社様の値上げ事情も理解した上での運営を検討していく時期になっているのかもしれませんね。

著者紹介

ロジザード株式会社
  • ロジザード株式会社
  • 営業部

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