• 運営
  • 連載第3回
  • 2016/11/15

ネットショップ運営の代行業者を利用する際に注意したいポイント

adobestock_46696567small

ネットショップの運営は、外部の代行会社に依頼することも可能です。例えば「ネットショップの運営に時間を割けない」「ネットショップの運営がはじめてで不安」という方は、そうした代行業者を利用するのもひとつの方法でしょう。しかしネットショップの運営代行を依頼する場合には、いくつかの注意点があります。

EC運営を代行してもらうメリット

まずはEC運営を代行してもらう場合、どのようなメリットがあるのかを理解しましょう。代行を依頼するか自分で運営するのかは、メリットとデメリットを比較したうえで考えることが大切です。ここで、いくつか代行によって得られるメリットを取り上げておきます。

<人的リソースを割く必要がない>
EC運営をアウトソーシングすると、運営に社員など人的リソースを割く必要がありません。投下できる資金があれば、例えば1人でもECサイト運営が始められるでしょう。その費用に関しても、新規に担当者を採用する人件費と比べて安く抑えられる可能性があります。
また、もし他事業を手がけている企業であれば、既存事業の人員を回すことなくECサイトを新たにスタートすることが可能です。収益性の高い既存事業に注力できることは、経営面で安心感が得られます。

<サイト運営の業務効率化>
プロにEC運営を任せれば、業務を効率化することが可能です。在庫確認や注文者への連絡、梱包、発送手配など。EC運営に慣れたアウトソーシング企業なら、これら業務をスムーズに行うことができるでしょう。運営にかかる手間が大きく削減できることにより、継続性も高まります。そしてECサイトで売上をあげるには、継続的な運営が欠かせません。

<戦略的な売上拡大>
ECサイトの運営には時間を要します。制作が完了すれば、放置しても大丈夫というものではないのです。サイト開設後、状況によってECサイトの改善も求められるでしょう。例えば以下のようなことを継続的に行う必要があります。

・ECサイトのアクセス解析
・解析データに基づく戦略の立案
・戦略の実施(デザイン改修、商品入れ替え、広告出稿 等)

こうしたマーケティング等のノウハウは、一朝一夕で身につくものではありません。そのため、プロの目線からアドバイスやコンサルティングを受けることは、より早くECサイトの売上を安定・拡大させることに繋がります。

尚、代行といっても、状況に応じ以下のようなパターンが考えられます。

・ECサイトの運営すべてを任せる
・部分的な作業を依頼する(商品登録、受注処理、カスタマー対応、SEO対策 など)
・アクセス解析

あるいは専門家の視点から、コンサルティングを受けることも考えられるでしょう。これは、いわば戦略面の代行とも言えます。こうした代行業者を上手く活用すれば、ECサイト運営にかかる工数削減だけではなく、サービス向上という面でもメリットがあります。無闇にサイトを制作・改修していくより、専門的な知見から手を加えてもらった方が、よりユーザビリティや満足度の高いサイトの実現へと繋がるでしょう。

ネットショップの運営を代行してもらうデメリット

では逆に、ECサイト運営をアウトソーシングする際のデメリットについて見ていきましょう。まず考えておきたいのは、代行することで運営ノウハウが蓄積しないという点です。ECサイトを運営するうえで何が行われているのか、間近に見ることができません。そのため定期的な報告を受けることが有効ですが、それでも細かなノウハウは分からないでしょう。なんらかの事情により代行が依頼できなくなった場合、継続してECサイトが運営できなくなる可能性もあります。

また、緊急の事態が起きた場合、対応に柔軟性を欠くかもしれません。代行会社はいくつものネットショップを代行運営しており、ひとつのネットショップだけに時間を割くことはできないのです。どれだけ緊急を要する事態でも、ほかのウェブサイトとの兼ねあいから優先してもらえないこともあります。もし代行を依頼する場合でも、ある程度の状況に対応できるよう準備しておくと良いでしょう。オプションで優先対応を行ってもらえる場合には、そちらを契約しておくのもひとつの方法です。

ECサイトの運営を代行してもらう場合でも、任せきりの状態はできるだけ避けましょう。何もかも任せてしまうと、例えば以下のように重要な情報が不透明になります。

・ECサイトへのアクセス数
・訪問者の離脱率や滞在時間
・売上状況の変化(時期、時間帯 など)
・商品毎の売上
・質問やクレーム等の連絡内容 など

もし知らないうちに運営状況が悪化していても、これでは気づくことができません。ECサイトに関する情報は、代行会社と同じレベルで確認できる環境を作りましょう。分からないことがあれば代行会社に質問し、できる限り状況理解に努めてください。

まとめ

最も大切なことは、「どのようにECサイトを運営していきたいのか」という点です。例えばECサイトの構築のみ代行してもらい、以後の運営は自社内で行うというのもひとつの方法でしょう。運営のなかでも、例えば商品登録といった簡単な作業は自社内で対応し、集客対策のみ一部を代行依頼するということもできます。また、最初のうちは代行を頼みながら、売上が安定化してきた段階で自社運営に移行していくのも良いでしょう。
ECサイトの運営を代行してもらう場合には、代行会社との関係性も大切です。分からないことはすぐに質問でき、しっかり定期的に報告を受けられること。そうしたサポート体制を重視し、確認しておけば安心です。ここで取り上げたメリットとデメリットを踏まえ、慎重に運営方法を選んでください。