• 運営
  • 連載第4回
  • 2016/12/2

EC事業を成功に導くパートナーとの付き合い方【前篇】

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内製か外注か、ポイントは?

ECを運営する上においてどうしても避けて通れないのがパートナーとの仕事。1から10まで自分たちだけでやっていくということは大手であっても難しいものです。むしろ、事業が成長すればするほど、社内でやることとパートナーにお願いすることを精査し、効率良くマネジメントして運営していくことが必要となってきます。

また、自社にECのスキルやノウハウが溜まっていない場合、事業を俯瞰してみることができないため、現在地の確認や投資効率、業務効率といった点で勘所がないという現象が起こります。
こういう状態で安易にパートナーに丸投げなどしようものなら、課題の本質が見えぬまま、パートナーへのお願いばかりが増え、気が付けば毎月の請求書枚数だけが増え、本当に効果が上がっているのかどうかわからない状態に陥ってしまうという最悪なことも笑い話ではないレベルで起きています。
結果、EC事業が伸び悩み、伸びしろがあるにも関わらず、経営が誤解をしてしいECから撤退という可能性だってあるということです。

こうした事態にならぬよう、パートナーの選び方や仕事の進め方を押さえておかねばなりません。
今回はEC事業を成功させるために必要な社内外の業務コントロール、そしてパートナー選びや仕事の進め方のポイントについて考えてみたいと思います。

まず、業務のどこを内製化し、何をパートナーにお願いするかという点について、前回のコラムで述べた基本業務に沿って、内製かパートナーか考えてみましょう。

・商品仕入れ、在庫管理:内製/外注
事業の基本、販売商品に関するものですから仕入れは社内で行うことが基本となるでしょう。
ただし、在庫管理は物流会社に行ってもらう場合もあるため、パートナーへの委託業務が発生します。

・撮影、採寸、原稿作り(いわゆる”ささげ業務”):内製/外注
社内でやるほうが早い。細かいところまで考えて作業ができる等、内製で行っている会社は多いと思いますが、外部のカメラマンやライターなどをうまくディレクションできるなら外注化もできますし、その方が効率的ということもあります。

・販売促進企画:内製
商品同様、事業の根幹となる部分です。年間でプロモーション計画を決めつつも売上によっては急遽プロモーションを開始するなどもよくある話です。ほかの業務が忙しいから、販売促進に時間が取れないではいつまでたっても売上が増えないので、ここに注力する時間を作るためにほかの業務を外注化するほうが良いと言っても過言ではありません。

・ページ制作、メルマガ、SNS、ブログ、チラシなどの制作と更新(配信):内製/外注
自社のブランディングと関わるところですからパートナーとの運用ルールをきちんと決めて活用することが望ましい。撮影などと同じく、ブランドイメージから外れないようにディレクションが必要になりますね。

・広告運用:内製/外注
運用予算がある程度確保できるようならパートナーに任せるほうが良いでしょう。

・商品出荷:内製/外注
物流専門会社にお願いすることで、適切な在庫管理をしてくれる、ピッキング効率や梱包技術が優れているなどのメリットもあるので、出荷数が増えるなら外注に切り替えるのも良いでしょう。

・分析(トラフィック、売上):内製/外注
社内でも知見とスキルを溜めることは大切ですが、パートナーから客観的な分析をしてもらうことも必要と感じます。

・受注/問い合わせ対応:内製/外注
コール数次第では内製で対応可能ですが、事業規模が大きくなれば外注のほうが効率化良い業務です。

このように業務によって内製か外注かを選択することは可能です。ECのベテラン企業であっても、EC初心者企業であっても事業の成長に合わせてパートナー選びや付き合い方が変わってきます。
次回は、パートナーとの付き合い方について考えてみたいと思います。

著者紹介

大西 理
  • 株式会社ヌーヴ・エイ デジタル戦略部

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