マーケティング

【連載第2回】 中国の通販市場に日本製商品の活路はあるのか?【前編】

みなさま、こんにちは!
ネットプロテクションズ渡辺です!

昨今、世界経済の中でも何かと話題になる中国。人口は13億人以上に膨れ上がり、GDPも日本を抜き世界第2位に。最近では、経済成長に陰りがでてきたのでは?なんてささやかれていますが、それでも順調に経済成長し続けており、まだまだその衰えは感じられません。

そんな中国の通販市場について、2回にわたりお伝えしていきたいと思います。

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中国の通販市場って、、、大きいの?

中国のインターネット通販市場は2014年の時点で52.1兆円に達し、日本のインターネット通販市場の4.6倍規模になりました。日本はもちろんのこと2013年の時点で、すでに米国をも追い越し、2017年には78兆円規模となる見通しです。国際的に見ても中国のインターネット通販市場の成長が著しいのは間違いありません。

中国のIT産業の発展は、他の先進国よりも遅れていた製造業の発展と足並みを揃える形で進みました。そのためインターネット通販という新しい産業形態が市場に受け入れられやすかったという背景があります。

また、中国の消費者は販売価格を重視する傾向があります。中国では2013年時点で7500社以上の宅配業者が登録されています。宅配業界における過当競争は配送コストの低下に直結し、その結果、商品の販売価格が下がります。こうして販売価格が抑えられたことも市場に認められ、インターネット通販市場の成長に寄与しました。

読者の方の中には、中国と聞くと規制が厳しいというイメージをもたれる方もいるかもしれません。しかし、自社サイトで販売を行うために必要となっていた経営性ICPライセンスも2010年には実質緩和されており、参入障壁は下がってきています。

中国通販市場で人気の商品は?

著しく成長している中国通販市場。では、そんな中国市場ではいったいどんな商品に人気が集まっているのか調査してみました。

日本製の製品にて人気のある商品カテゴリーは、薬品、美容健康食品などの健康に関するものやAV機器、化粧品など生活に密着するものに集中しているようです。特に消費者が気にしているものは、ブランドや品質といったところになります。

近年、中国でのスマ―トフォンユーザーが増えるにしたがって、若年齢層向けの商品が好まれるようになる傾向がみられます。そのため、日本製の化粧品が人気を博しており、その取扱高も増加してきているようです。

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こうした若者向け商材の需要が高まっていることをあらわすように、化粧品口コミサイト「アットコスメ」を運営するアイスタイルはアリババグループの運営する「点猫国際(Tmall Global)」への出店や化粧品卸売専門会社となるアイスタイルトレーディングを設立し、中国では化粧品最大手のオンラインサイト「JUMEI」と販売提携することを発表しています。

中国特有のマーケティング・ブランディング事情

少し昔までは、セキュリティや商習慣の違いから顧客のニーズとしては代引きが求められていました。宅配された商品をその場で確かめてから代金を支払う商習慣が存在していました。しかし現在、多くの通販サイトでは、アリペイに代表される第三者保証決済システムを導入し、決済手段として多くの顧客に利用されています。中国市場への進出を検討されているならば、決済手段には注意が必要です。

また、中国通販サイトでは、価格交渉や返品の問い合わせが多くあります。そのため、顧客とのコミュニケーションが頻繁に発生する可能性があり、1人1人の顧客に対応するコストは増えるでしょう。

また中国の消費者はブランドを大事にする傾向があります。通常のプロモーションに加え、SNSや口コミサイト、動画サイトやゲームなど多方向への取り組みが必要不可欠と考えられます。今の中国では収入の増加に伴い、ファッションや化粧品など若者を中心に需要が高まっていることは間違いありません。

次回は、中国の通販市場についてのインタビュー記事を掲載します。こうご期待ください。

【補足】

尚、化粧品については、あらかじめ使用制限成分の規制に抵触しないか調べる必要があります。中国では日本よりはるかに成分規制が厳しいです。
また、当然ですが中国向け輸出の場合、化粧品の分類により該当する管理局の審査や届け出が必要になります。こちらにも詳しく記載されています。