マーケティング

【連載第4回】 ネット卸とは ~BtoBコマース3つの運営方法~

こんにちは。株式会社Dai BカートASPの鵜飼 智史(うかい さとし)です。

前回までのコラムで、BtoBコマースには3つの運用方法があって、その運営方法のひとつである「BtoB通販」をご紹介させていただきました。今回は「ネット卸」について解説していきたいと思います。

その名の通りネットで卸売りをおこなうネット卸とは?

インターネット上で卸売りをおこなう運営方法なので「ネット卸」と呼ばれているわけですが、有名企業の運用例としては、300年の歴史を誇る食品・酒類の総合問屋である国分株式会社が運営する「問屋 国分ネット卸」があります。こういった業界の大手企業がネットで卸売りをおこなうサイトを運営すること自体にインパクトがあり、BtoB(卸売り)をネットでおこなう重要性が高まっていると言えるでしょう。
また、複数の企業が店子として出店するモールとしては「スーパーデリバリー」や「NETSEA」などがあります。これは売り手と買い手が複数存在するマーケットプレイス型になっているだけでインターネット上で卸売りをおこなっていると捉えることができるので、この「ネット卸」という運営方法に分類できます。

サイト運営の特徴

インターネット上で卸売りをおこなうことになるので、一般消費者の方に仕入れ値が表示されてしまうのは問題です。ですので、商品は見えるけれども価格は見えない。価格を見たい場合や、取引きをおこないたい場合は、事前に会員登録(取引申請)をしてください。というような運用が一般的です。

そして、サイト運営者は会員登録(取引申請)のあったユーザーの情報を確認し、取引きをおこなってよいのかどうかを判断します。当然、一般消費者の会員登録は受け付けることはできませんし、競合や価格調査などのお取引が難しいようなケースもあります。

しかしながら、そういった承認フローを設けることで一定の質を担保しながら、いままでリーチできなかった地域やターゲットに対してアプローチをおこなうことができます。「ネット卸」は新規開拓しながら卸売りをインターネット上でおこなうことができる運営方法なのです。

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顧客創造を担うネット卸

インターネットで新規開拓していくことによって、いままで対象だと思っていなかったような企業との取引きがはじまることもあるようです。
例えば、業界の大手企業であっても、その業界に属さない企業にとっては意外と知名度がなかったりします。そういった業界をまたいで顧客創造していくような場合に「ネット卸」は有効な手段だと言えます。

また、従来の経営では立ち行かなくなった仕入先が、ある日突然なくなってしまうなんてことも発生しているようです。そういった時にネットで取引先を探すという行動が一般的になってきているので、ネット卸のサイトを運営して、自社との接点をしっかりと用意することも重要だと考えられています。
ですので、特定の商材に縛られずアパレルや雑貨を始め、家具・インテリア、食品や部材系まで、ほぼオールジャンルと言っても過言ではないぐらい、ネット卸のサイトが運用されています。
このように同じBtoBコマースといってもBtoB通販とネット卸では、目的や考え方も異なるのでサイトの運営方法も変わっていきます。次回はWEB受注システムとしてのBtoBコマースを解説していきたいと思います。お楽しみに!