サイト構築

【連載第22回】 売れてるECサイトとは?好調事例に学ぶ運用のポイント

ECサイトとは、「コマース(E-Commerce)におけるサービス提供のためのWebサイト」を指します。端的に言えば、ネットを使って商品・サービスを販売するサイトのことです。

運営を行うにあたり、課題は少なくありません。どのように集客を伸ばせばいいのか? 成約率をアップするためのデザインとは? などなど――ひとつずつ片付けていかなくては、売上は伸び悩むことでしょう。

そこでここでは、業界別に好調なECサイトの事例をピックアップし、運用に関するヒントを探っていきます。サイト運用時に参考にしたいバナーのデザイン事例も具体的なサイトイメージとともに紹介していきます。

売れてるECサイトとは?ジャンル別事例3選

ECサイトではさまざまな商品が扱われています。以下では、アパレル・家電・日用品、それぞれのジャンルの代表的なECサイトを取り上げてみました。

【アパレル】ベルメゾンネットの運用事例 ~カタログからECへ~

2000年に開始されたベルメゾンネット。「ベルメゾン」のブランドで知られる「千趣会」が運営するECサイトです。

当初、カタログショッピングの補完や注文ツールとしての機能が目立ちましたが、2006年頃からWebオリジナルの商品を扱うなど、方向転換を行います。

2009年にはECサイトの売上が全体の半数を超えるようになりました。なお、カタログ部門と併せた連結・2013年12月期の売上高は、1,415億5200万円にものぼります。

【家電】ジャパネットたかたの運用事例 ~独自のメディアミックスショッピング~

テレビショッピングでお馴染みの「ジャパネットたかた」が運営するECサイト。

2000年にスタートして以来、テレビやラジオ、チラシとECサイトを連動することで好調な売上を記録しています。

高額商品が比較的多い「家電」カテゴリにありながら、売上は好調。2015年12月期の売上高は1,559億1400万円でした。2009年からはアフィリエイトの活用にも力を入れだし、その効果も手伝ってテレビショッピングの売上高をECサイトが抜きました。近年では、動画マーケティングにも注力しています。

【日用品】イトーヨーカドーの運用事例 ~最大手のネットスーパー~

ネットスーパー界の中で商品数、会員数、そして売上高が断トツになっているのが「イトーヨーカドー」です。

立ち上げは2001年。2015年2月期の売上高は500億円にものぼります。当初は各店が梱包・出荷を手掛けていましたが、その一部を外部業者へアウトソースすることで効率化。また、自社専用の物流センターを設置するなど、スケールメリットを生かした手法で成果をあげています。

なお、2012年3月からはアカチャンホンポとの共同配送を開始し、資生堂・カネボウの商品も取り扱い可能に。翌年11月には、第2類医薬品の販売もスタートしました。

事例で学ぶECサイトのデザインのポイントとは?

売上が好調なECサイトは、商品の魅力をいかにユーザーに伝えられるかが重要になります。そのうえで、商材やターゲットに合わせたバナーのデザインが重要なポイントになっています。

前項で挙げた3サイト、それぞれのバナーデザインの事例を見ていきましょう。

色使いが秀逸! ベルメゾンの商品バナー事例

ポイントになるのは暖色系で彩られたセール・キャンペーンのバナー。

全体的に白で統一されたページと、ベルメゾンの企業カラーであるグリーンの中に置くことで、ユーザーの目を惹くデザインになっています。

その他、「○○%OFF」といった表示を目立つように配置しているのもポイント。メインターゲットと思われる30~50代女性に対し、上品かつ確実なアピールを行っています。

お得を前面にアピール! ジャパネットたかたの商品バナー事例

どの商品が今お得なのかが一目で分かるページデザインが、ジャパネットたかたの特徴です。家電について明るくない中高年のターゲットに向け、今何を買うのがおすすめなのかが明確になっています。また、値引きや販売実績、得なセット商品などをしっかりアピールできている点は、テレビショッピングで培ったノウハウが生かされている証拠とも言えます。

主婦をロックオン! イトーヨーカドーの商品バナー事例

サイトにログインすると表示されるチラシのようなバナーは、スーパーならではの演出。アナログ感覚でお得な商品が見つけられる点は、主婦をターゲットにしたイトーヨーカドーならではの取り組みでしょう。カテゴリの分け方も分かりやすく、主婦が日用品を購入することを前提に作られている点が印象的な事例です。

ECサイト運用時のポイントとは?

売れているECサイトに共通して言えるのは、集客の後にある「追客」が優れている点です。まずはサイトのブランディングを強化し、ファンを獲得。更新頻度を高くすることで、アクセス毎のワクワク感を演出しています。

また、一度しか利用したことのない顧客に対しても、メルマガなどの手法で呼び戻しをかけています。

さらに、集客・追客だけでなく、サイト内でのコミュニケーションを図る「接客」にも長けていると言えるでしょう。

主な施策はバナーのデザインです。目に付く場所にお得な商品のバナーを設置するだけでなく、ターゲットに合わせた“使い勝手”にも注力している印象を受けます。

おわりに

「現在ECサイトを運営しているが、売上が横ばいのままで行き詰まりを感じている……」ということであれば、今回ご紹介したECサイトを実際に利用し、その使い勝手などからヒントを得てみましょう。

そして、自社サイトのユーザーがどのような人物像であり、何を求めているかを今一度振り返り、効果的な施策やサイトデザインを模索してみてください。