サイト構築

【連載第回】 ネット販売を始める際、事前に決める3つのポイント

ネット販売をスタートする際には、販売する商品を選び、その後ショップの名称やコンセプトを決定。カメラなどの機材を用意すれば、後はサイトを完成させるのみでひとまずは開業が可能です。

しかし、実はこれだけでは準備は不十分。今回は、ネットショップ開業に向けて、事前に決めておくべき3つのポイントをご紹介します。

その1.ネットで販売する商材の許可が必要かどうか

インターネットで商品の販売を行う際、取り扱う商品によっては販売前に届け出や許可が必要となります。開業の前には必ず把握しておきましょう。

また、商材ごとにそれぞれ届け出や許可の申請先が異なりますので、ご注意ください。ここでは食品、酒類、中古品、医薬品、ペットの例をご紹介します。

食品の場合

食品を取り扱う場合、食品衛生法に関連した届け出が必要です。これを食品衛生法に基づく営業許可と言います。管轄の保健所へと許可申請を行いましょう。

なお、健康食品を販売する場合は、種類にもよりますが食品衛生法に加え、医療品医療機器等法の管轄ともなります。そのため、所轄の保健所だけでなく、医療品医薬機器等法に基づく許可を各都道府県の薬務課に申請しなくてはなりません。

酒類の場合

酒類の販売は酒税法の関連となります。ネットショップで2つ以上の都道府県へ販売を行う場合には、所轄の税務署に対して、通信販売種類小売業免許の許可申請を行う必要があります。

中古品販売の場合

中古品の販売および買い取りを行う場合は、古物営業法によって古物商許可の取得が求められます。この場合、所轄の警察署および、生活安全課への届け出が必要になります。

医薬品の場合

医薬品を販売する場合には、医薬品医療機器など法によって、薬局開設許可医療品販売許可特定販売届出が必要であると定められています。所轄の保健所や、各都道府県の薬務課へ、事前に許可申請を行いましょう。

ペットの場合

ほ乳類、鳥類、は虫類といったペットを取り扱う場合には、事前に保健所へ届け出を行う必要があります。また、10匹以上の犬を飼育し販売する場合、動物取扱業の許可も必要になります。ただし、魚類や昆虫、ペットの餌については特に許可は不要です。

その2.ネット販売のショップ形態の決定

取扱商品に関わる届け出の確認や申請が済んだら、次はいよいよネットショップ開設のためにショップ形態を決定する必要があります。

ネットショップは大きく分けて「モール型」「独自ECサイト型」「無料ネットショップ型」という3種類の販売形態があります。ここでは、それぞれのメリット・デメリット、必要となる予算感についてまとめてみましょう。

モール型

「モール型」は、楽天市場やYahoo!ショッピングモールなど、あらかじめ用意されているネット上のショッピングモールへ出店する販売形態です。

モール型のメリット

すでに多くのユーザーを獲得していることや、購入者にとって信頼感が高い点が大きなメリットです。

モール型のデメリット

一方で、購入者は「楽天市場で買い物をしている」という感覚になるため、ショップのブランド力がつかない、といったデメリットが考えられます。その他、購入者情報についてはモールサイトが管理することになるため、メルマガなどによるリマーケティングが難しくなります。

モール型の費用

独自ECサイト型

「独自ECサイト型」というのは、ECシステムを組み込み、独自のサイトを作成するタイプの販売形態です。

独自ECサイト型のメリット

カラーミーショップやMakeShopなどのサービスを使いながら運用します。独自ドメインが利用でき、自由度の高いサイトデザインができるため、ブランド力向上に役立ちます。また、費用をある程度抑えられるのも大きなメリットです。

独自ECサイト型のデメリット

ただし、モール型のような集客力は見込めないため、自社で集客するための広告などを考えなくてはなりません。マーケティング知識を持ったスタッフのアサインや、コンサルの活用などが必要となるケースも少なくありません。

独自ECサイト型の費用

無料ネットショップ型

「無料ネットショップ型」にあたるのは、BASEやStore.jpなど、無料でネットショップを始められるサービスです。

無料ネットショップ型のメリット

初期コストが抑えられることや、専門的なスキルや知識がなくても、見栄えのいいサイトが構えられるとして、小規模なネットショップを運営したいと考えている人に人気です。

無料ネットショップ型のデメリット

形式としては独自ECサイト型に近いのですが、システムへのアクセスできる領域が浅くなるため、詳細なアクセス情報の入手が難しくSEOなどの施策も打ちづらいのが難点です。また、無料でスタートできる分、テンプレートのデザインを細かくカスタマイズするのが難しく、自由度はそこまで高くありません

無料ネットショップ型の費用

その3.ネット販売における決済方法の種類を決める

ネット販売の事前準備として、最後のステップは決済方法の種類を決定することです。販売形態を決めた後は、決済方法の種類について考えていきましょう。

どんな決済方法がある?

ユーザーの利便性を考えるのであれば、決済方法は複数用意しておくのがおすすめです。もっとも主流とされているクレジットカードはもちろんのこと、銀行振込代金引換(代引き)を用意するのが一般的です。

さらに最近では、コンビニ決済キャリア決済オンライン決済などさまざまな決済手段が出てきていますので、各々を理解した上で取り入れていくと、支払い方法の幅が広がるでしょう。結果、新規顧客層の開拓や売上アップにつながっていくので、大事なポイントです。

決済代行会社との契約も視野に

なお、決済システムを自社でまかなおうとすると、大きなイニシャルコスト(初期費用)が必要になります。さらに、複数の決済方法を利用したい場合には、個別の契約が必要となる可能性があり、導入までに大きな手間や時間がかかると予想されます。

この問題は、決済代行会社と契約を行うことで解決可能です。一度の契約で複数の決済が利用できるほか、すでに用意されているシステムを利用できるので手間や時間を省けます

今後のショップ発展のために

上記に挙げた「許可申請の必要有無の確認」「ショップ形態の決定」「決済手段の決定」の3つは、ネット販売を始める前には必ず決めておかなければならないポイントです。

許可申請を出すのはもちろん、販売形態や決済方法については、その後のショップ発展にも関わる重要項目。人気のネットショップを目指すためにも、ぜひ今回の記事を参考にしてください。